2026年3月末にNTTドコモの3G(FOMA)が停波する。これに関連し、ドコモが2月3日、3Gから4G/5Gへの移行の進展について担当者が説明した。
ドコモは3G契約者に対して、定期的に3Gサービス終了の案内を行っている。2025年度はDM(ダイレクトメール)の送付やテレマーケティング(電話)による案内に加え、契約者の家族に対してのDM送付、ドコモショップに来店せずに書類によって移行手続きができるDM送付も行った。
移行に際する不安についてアンケートを取り、その解消に努めてきた。スマートフォンの操作に不安を持つユーザーに対しては、遠隔でサポートをする、ドコモショップで直接操作をサポートするといった施策も打ってきた。
3Gサービス終了についての詳細を直接聞きたいというユーザーに対し、2025年10月以降は郵便局やパートナーと協業し、郵便局員や訪問販売員がほぼ全3Gユーザーの自宅に訪問して3Gサービスの終了について案内した。年明けの2026年1月には年賀はがきでも案内し、書類による移行手続きのDMを送付した。
「料金が高い」「スマホが高い」という懸念の解消にも努めている。
3Gユーザーが4G/5Gに乗り換えてもお得に使えるよう、ドコモは3Gユーザー専用の「はじめてスマホプラン」を提供している。このプランは、データ容量は1GBだが、国内通話の5分かけ放題が付いて、月額1815円で利用できる。さらに、最初の12カ月間は550円の割引が付いており、dカードお支払割を含めると、12カ月間は月額1078円になる。このはじめてスマホプランは、3Gからの移行ユーザーのうち9割以上が選んでいるそうで、3Gを使い続けるユーザーは電話メインのライトユーザーであることが分かる。
端末もお得に乗り換えられるよう、「DIGNOケータイ」「らくらくホン」「Galaxy A25」「AQUOS wish5」などの機種をほぼ0円で販売。2025年10月〜12月には、端末代から5.5万円を割り引くクーポンも配布した。
こうした移行促進策が功を奏し、3Gユーザーの4G/5Gへの移行は2024年度下期から半年ごとに1.6倍のペースで伸びている。現時点で、ドコモの3G回線は個人と法人を含めて約350万が残っており、個人の3G回線数はドコモの個人契約者全体の中で1%を切っているとのこと。3Gの停波時には、ドコモの個人ユーザーの中で3G率は0.5%を下回る程度の着地を想定しており、現在の進展は「計画通りに進んでいる」とする。
ドコモによると、350万回線のうち、法人を除いた個人ユーザーは約50万回線にとどまる。3G停波時に個人契約者の1%から0.5%に半減することから、実数としては約25万回線の個人契約者が停波時に残る見込みとなる。
MVNOの3Gユーザーについて、ドコモとして数は把握していないが、MVNO側がDMや広告などで移行の促進を続けている。
なお、ドコモの3G停波に際し、他社はドコモからユーザーの獲得を狙うキャンペーンを実施している。KDDIは、ドコモの3Gからau、UQ mobileに乗り換えると、iPhone 16eを50円、Pixel 9aを250円に割り引く。ソフトバンクは、ドコモの3GからY!mobileに乗り換えると、「Pixel 9a(128GB)」やAQUOS wish5を1円にする。
ただ、こうした他社の施策による影響は軽微で、ドコモからの転出は大きくは増えていないとのこと。「この2年間、端末や料金が高い、ドコモショップへ行くのが面倒といった移行の障壁を1つずつ解消して、お客さまに合ったご提案をしてきた」(同社)ことが功を奏したようだ。
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