NTTドコモは2月3日、第3世代移動通信方式「FOMA(3G)」および「iモード」のサービス終了に関するメディア向け説明会を開催した。
3Gの停波により、3G回線のみに対応した従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)が利用できなくなることは周知の通りだが、一見すると関係がないように思われる4G対応スマートフォンの一部でも、音声通話が利用できなくなる。利用者は手元の端末が影響を受けるかどうか、改めて確認する必要がある。
ドコモプロダクトマーケティング本部プロダクト技術部無線テクノロジー担当部長の飯塚洋介氏は、3G終了が4G端末に与える影響について詳細を説明した。最も注意が必要な点は、4G契約をしていても音声通話ができなくなる端末が存在することだ。
ドコモが4Gサービスを開始したのは2010年だが、4G回線を利用した音声通話方式である「VoLTE」による通話サービスが始まったのは2014年だ。この空白期間である2010年から2014年の間に発売された4G対応端末は、データ通信こそ4G(LTE)を利用するものの、音声通話に関しては3G回線を利用する仕様となっている。そのため、2026年4月1日以降、3G回線が停波すると同時に、これらの端末では音声通話が一切利用できなくなる事象が発生する。
具体的に影響を受ける「VoLTE非対応機種」の例を挙げると、Apple製品では「iPhone 5c」「iPhone 5s」、富士通(現FCNT)製品では「ARROWS X LTE F-05D」「らくらくスマートフォン2 F-08E」、サムスン電子製品では「GALAXY S4 SC-04E」「GALAXY Note 3 SC-01F」、ソニー製品では「Xperia Z SO-02E」「Xperia A SO-04E」などが該当する。これらの端末は画面上に「LTE」や「4G」のアンテナピクトが表示されていても、音声通話の機能が停止するため、機種変更が必須となる。
機種自体はVoLTEに対応していても、利用者の設定次第で通話不能に陥るケースがある。VoLTEサービス開始初期の端末には、利用者が手動でVoLTE機能のオン・オフを切り替える設定項目が存在する。
飯塚氏によると、この設定が「VoLTEオフ」になっている場合、端末は強制的に3G回線を用いて音声通話を行おうとする。この状態で3Gサービスが終了すれば、端末のスペック上は対応していても通話ができなくなる。ドコモは、VoLTE対応端末を利用中のユーザーに対し、設定画面から「VoLTEオン」になっているかを確認するよう強く求めている。
また、飯塚氏は一部端末における緊急通報への影響について言及した。災害時や大規模イベントなどで通信が集中(輻輳)した場合、基地局側で通信を制限する「アクセスクラス制御」が行われることがある。通常、110番や119番といった緊急通報はこの規制の対象外として優先的に接続される仕組みとなっている。
【訂正:2025年2月4日15時45分 初出時、話者について誤りがありました。おわびして訂正いたします。】
しかし、VoLTEに対応した一部の古い端末では、この規制がかかった状態になると、仕様上「3G回線を使って緊急通報を行おうとする」挙動をとるものがある。3G終了後は、当然ながら3G回線への接続は不可能となるため、こうした端末では規制中に緊急通報がつながらなくなる、あるいはつながりにくくなるリスクがある。
比較的新しい端末では、規制中でも4G回線(VoLTE)を用いて緊急通報を行う仕様に改められているため影響はないが、古い端末を長く使い続けているユーザーは注意が必要だ。ドコモによると、この「ネットワーク故障や輻輳時に緊急呼がつながりにくくなる場合がある」端末や、「セルフモード(機内モードなど)時に緊急通報ができない」端末も特定されており、自身の端末が該当しないか確認することが推奨される。
VoLTE非対応の4G機種や、混雑時やセルフモード設定時に緊急通報が利用しにくくなる機種のリストは、Webサイトで公開されている。ドコモの古い4Gスマホを使っている人は、確認しておきたい。
また、ドコモは3G停波に伴い、3G機種やVoLTE非対応機種のユーザーが電話発信する際、3Gサービス終了について音声ガイダンスで案内していたが、2025年12月25日からは、信混雑時に緊急通報がつながりにくくなる4G機種に対しても、同様の音声ガイダンスを流している。
端末自体はVoLTEに対応していても、設定で「VoLTE OFF」になっている場合、通話時に自動的に3G回線を使おうとしてしまうため、結果として通話ができなくなる。これについて、ドコモは「VoLTE ON設定への変更を行うことで継続利用できる」と案内している
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