米Googleは3月2日(現地時間)にAndroidの、3日にPixelの月例ソフトウェアアップデートの3月版を公開した。Pixelシリーズのスマートフォンとスマートウォッチでは、「Pixel Drop」の新機能追加と、幾つかのバグ修正と改善も行われる。
なお、本稿執筆現在(日本時間の3月3日午後1時)、筆者のPixel 10 Proではまだアップデートが確認できていない。
Android全体向けのセキュリティアップデートでは、危険度「重大」10件を含む116件の脆弱性が修正される。最も深刻なものはSystemコンポーネントにおける脆弱性で、ユーザーの操作や追加の実行権限なしにリモートコード実行(RCE)が可能になる恐れがある。Pixel端末固有のアップデートとしては、「重大」4件を含む20件の脆弱性が修正される。
今回の「Pixel Drop」およびAndroid全体のアップデートで、多数の新機能が追加される。主な内容を紹介するが、地域によってはまだ利用できないものもあるようだ。コミュニティマネジャーによると、新機能は「今後数週間にわたって段階的に行われる」という。すべての新機能については、記事末の「記事リンク」にある各公式ブログを参照されたい。
2024年に発表された、AIが詐欺電話特有のパターンを検知して警告する「不正検出」が、日本を含む複数地域に拡大提供される。
また、GoogleメッセージやWhatsAppなどのメッセージアプリで、「通知の要約」が日本語でも使えるようになる。この機能をオンにすると、未読メッセージの要約が通知に表示されるようになる。要約されている場合はスパークルアイコン(AIを表す星のようなアイコン)が表示される(Pixel 9以降、Aシリーズを除く)。
メッセージでの会話の文脈から、例えば要望に合いそうなレストランをGeminiが提案する「マジックサジェスト」機能や、電源ボタンの長押しで配車や買い物などの日常タスクをGeminiに任せられる機能(数日内にβ版として提供)が追加される。ヘルプページによると、マジックサジェストは日本でもPixel 10以降で利用可能となっている。
PixelスマートフォンをUSB Type-C経由で外部モニタに接続し、マルチウィンドウで作業できる「デスクトップモード」に対応した(Pixel 8以降)。また、Pixel Tabletでは、フリーフォームで複数のアプリを配置したりサイズ変更したりする機能が追加された。
ロック画面やホーム画面に情報を表示する「スナップショット」で、リアルタイムの交通機関の遅延アラート、スポーツのライブスコア、株価などの市場トレンドが表示されるようになる(Pixel 7以降)。スポーツのスコアを表示するには、Googleで選択したチームをフォローしている必要がある。
画像内のコーディネート一式をまとめて検索できる機能や、見つけたジャケットなどの衣服を自分の写真やモデル画像に重ねて試着できる「Try it on」機能が日本でも利用可能になる(Pixel 10以降のモデルのみ)。
Googleメッセージ内での現在地共有、航空会社との連携による手荷物を追跡、共有できる「Find Hub」機能、通話時の「カスタムコーリングカード」などが導入される。
Pixel 10向けにOpenCLドライバを最適化しGPUパフォーマンスを向上させたほか、カメラのクラッシュ、画面のフリーズ、無線充電時の不正確なバッテリー状態の表示、一時的なモバイル通信の切断など、多数の安定性の改善が行われている。詳細はこちら。
Pixel Watchシリーズにも、利便性とセキュリティを高める複数のアップデートが提供される。
Walletアプリを事前に開かなくても、デフォルトのクレジットカードまたはデビットカードで交通機関でタッチ決済できるようになる。(PasmoやSuicaなど交通系ICカードは既にアプリを開かずに改札で使える。)
利用するには、ウォレットアプリで「ウォレットを管理」をタップして連携しているスマートフォンで開くウォレット設定画面で、右上のアカウントアイコン→[ウォレットの設定]→[ウォレットを開かずに乗車]で、「ウォレットを開くことなくタップして乗車できます」をオンにする(Pixel Watch 2以降)。
Pixel WatchをBluetoothの圏外に持ち出すと、スマートフォンが自動でロックされる機能や、スマートフォンを置き忘れて移動した際に、時計に通知を送る機能が新たに追加される(Pixel 8以降+Pixel Watch 2以降)。置き忘れ通知機能は初期設定ではオフになっている。オンにするには、スマートフォンのPixel Watchアプリで[スマートウォッチの設定]→[セキュリティ]に追加される「置き去りにされたときに通知する」をオンにすると利用できるようになる。
また、Pixel Watchを使ってスマートフォンの本人確認をスキップできる「ウォッチ認証」機能(Pixel 8 Pro以降+Pixel Watch 3以降)も追加される。
Pixel Watchから直接、紛失した端末やタグ付きの持ち物の位置を探し、紛失マークをつけることができるようになる。アプリは既にGoogle PlayストアからPixel Watchにインストールできるようになっている。
スマートフォンと接続していなくても、Wi-FiやLTE経由でPixel Watchに直接リアルタイムの地震アラートが届く機能が追加される。「この機能は一部の地域ではサポートされておらず、すべての地震を検知できるわけではない」とあるが、どの地域がサポートされているのかは記述されていない。
「Pixel Watch 4」で導入された片手操作ジェスチャーが「Pixel Watch 3」でも利用可能になったほか、緊急SOS衛星通信機能が欧州やカナダなどの一部地域に拡大提供されている。
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