撮影に使用したのはiPhone 16だ。デュアルカメラ構成ゆえに、横向き撮影時もレンズの選択に迷うことなく、直感的にミラーの位置を合わせられるのが大きな利点だ。
被写体は、一見どこにでもある変哲のない池だ。澄み渡る青空を除けば、特筆すべき美点は見当たらない。
ところが、このクリップを装着した途端、平凡な池はウユニ塩湖をほうふつとさせる鏡面世界へと変貌を遂げる。たとえ水面にさざ波が立っていても、ミラーの反射が完璧なシンメトリーを描き出してくれる。
王道の美しさを追求するだけでなく、視点を変えれば独創的なアート作品を生み出すことも可能だ。
これなら、ウユニ塩湖のある南米まで酸素ボンベを背負って行かずに済むし、千葉・木更津にある江川海岸や香川・三豊市の父母ヶ浜まで旅行する必要もない。雨降り直後の無風状態を待つ必要もない。いつでも、好きな場所で好きなタイミングでシンメトリー構図の写真を撮影できる。
唯一の懸念点を挙げるとすれば、ミラー端の仕上げに起因する光の乱反射だろう。
ミラーに直射日光が当たると、端の部分に特有のギザギザした乱反射が生じやすい。これを防ぐには、木陰などの日陰を選んで撮影するか、日傘で遮光するなどの工夫が必要だ。あるいは、ミラーの角度を微細に調整してレンズからの入射角を変えることで、乱反射の写り込みを最小限に抑えられる。
多少の工夫は必要だが、それ以上にスマートフォンの写真体験を劇的に拡張してくれるアイテムであることは間違いない。わずか550円で手に入る新しい視点を、ぜひ自身のレンズで体感してほしい。
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