中国LAGENIOの「5G対応アクションカメラ」は4型、幅約59mmの超小型&高耐久スマホ

» 2026年03月20日 10時00分 公開
[佐藤颯ITmedia]

 最新のスマートフォンに関する技術や製品が所狭しと並ぶ大規模展示会、MWC Barcelona。今回は、中国のLAGENIOが展示していたスマートフォンの新型モデル「Eagle 1」を紹介する。

 出展者が「世界初の5G対応アクションカメラ」とアピールする本機種は、スマートフォンでありながらアクションカメラの要素を兼ね備えている。同社によると価格は500ドル以下を想定しており、早ければ2026年の第2四半期中にもオーダーの受け付けを開始するという。

LAGENIO Eagle 1 Eagle 1はアクションカメラとスマホを融合させたプロダクトだ

 Eagle 1の主なスペックは、SoCにMediaTek製の「Dimensity 7300」を採用し、メインメモリは8GB、ストレージは256GBという構成だ。アクションカメラらしく、microSDスロットも搭載している。ディスプレイは4型のHD+液晶を搭載。ピーク輝度は550ニトとやや暗いが、120Hzのリフレッシュレートに対応する。本体サイズは59.1(幅)×114(高さ)×23.15(奥行き)mm。厚みはあるものの、超小型スマホにカテゴライズされるサイズ感だ。

LAGENIO Eagle 1 画面サイズは4型とコンパクト。手のひらに収まるサイズだ
LAGENIO Eagle 1
LAGENIO Eagle 1 側面にUSB端子、各種ボタンを備える

 カメラは、5000万画素のメインカメラと4800万画素の超広角カメラを背面に備え、インカメラは3200万画素となっている。アクションカメラとしての役割を担うのは超広角カメラだ。背面のデュアルカメラはどちらも4K画質での録画に対応。超広角撮影や手ブレ補正に加えてナイトモードにも対応しており、滑らかで鮮明な映像を記録できるという。

 アクションカメラとしての性能は十分だ。実際のデモを見せてもらったところ、本体を激しく揺さぶってもブレを抑えてしっかりと記録できていた。EIS(電子式手ブレ補正)を採用しているため画角は若干クロップ(切り抜き)されるが、それを見越した画角設計になっているように感じられた。

 本体底面に三脚用のネジ穴が設けられているのも特徴だ。これにより、三脚はもちろん、アクションカメラ用の各種マウントアダプターも容易に取り付けられる。

LAGENIO Eagle 1 メインカメラの位置が超広角カメラとなっており、アクションカメラとして使うことを想定している
LAGENIO Eagle 1 底面に三脚穴を設けている
LAGENIO Eagle 1 写真のようにアダプターなしで三脚に取り付けて利用できる

 本体はIP68/IP69Kの防水・防塵(じん)性能に加え、MIL-STD-810準拠の耐衝撃性能を備える。動作温度範囲は−20℃〜70℃、保管温度範囲は-40℃〜70℃となっており、過酷な環境下での使用も想定した設計だという。耐久性が求められるアクションカメラとしての要件を満たすだけでなく、タフネススマホとしての用途にもしっかりと応えてくれる。バッテリー容量は3700mAhで、33Wの急速充電に対応する。

LAGENIO Eagle 1 アクションカメラだけでなく、小型のタフネススマホとしても利用できる

 今回展示されていたEagle 1は、非常に面白いコンセプトのスマートフォンだと感じた。高耐久な小型スマホとしては「Unihertz Atom」などの先行例があるが、動画撮影に特化した「アクションカメラ」にスマートフォンの要素を融合させたアプローチは、ありそうでなかった製品だ。

 メーカーの説明員は、Eagle 1を「動画配信や撮影した動画を即座にアップロードできる、SNS時代のアクションカメラ」と表現した。一方で、本機1台で全てを完結させるのではなく、メインのスマートフォンと組み合わせて使う「2台目」としての使い方も想定しているとのこと。

 そのような意味で、LAGENIOが提示したこの製品は、中堅メーカーによるスマートフォンの新たな在り方を示すものの1つになると考える。大手メーカーを中心にカメラをはじめとした各種機能の高性能化が進む中、調達力や資金力で劣る中堅メーカーは、特徴的なハードウェアに加え、アイデアやニッチ需要への対応で生き残りを図っている。

 大手メーカーが手を出したがらないニッチな製品の1つが高耐久なタフネススマホだが、その中でも独自の差別化ができなければ生き残ることは難しい。Eagle 1は、「アクションカメラとスマホの融合」というユニークなアイデアで存在感を示す意欲作だ。コンパクトなスマホが一定の支持を集める日本市場での展開にも大いに期待したい。

著者プロフィール

佐藤颯

生まれはギリギリ平成ひと桁のスマホ世代。3度のメシよりスマホが好き。

スマートフォンやイヤフォンを中心としたコラムや記事を執筆。 個人サイト「はやぽんログ!」では、スマホやイヤフォンのレビュー、取材の現地レポート、各種コラムなどを発信中。

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