赤外線カメラ内蔵、ワイヤーカメラと接続できる高耐久スマホ「Ulefone Armor 9」山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2021年03月21日 10時00分 公開
[山根康宏ITmedia]

 海外のスマートフォン通販サイトでは本格的なアウトドア仕様のタフなボディーのスマートフォンを多く見かけます。IP68の防水防塵(じん)にに加え、IP69K(耐高水圧)やMIL-STD-810G(米国国防総省制定規格)に対応するのは当たり前、バッテリーは5000mAh以上で登山や現場作業など過酷な環境での利用にも対応します。

Ulefone Armor 9 Ulefoneの「Armor 9」は、タフネススマートフォンの中でも特徴的な機能を持つ

 Ulefoneもそのような製品を展開するメーカーの1つ。上位モデルの「Armor 9」は背面にFLIRの赤外線カメラを搭載ているのです。同カメラを搭載したスマートフォンはCatブランドの製品がありましたが、価格はかなり高価でした。Armor 9はUlefoneの製品の中では高い部類に属するものの、599ドル(約6万4000円)。プロ仕様の赤外線カメラ搭載ながら価格を抑えています。

 基本スペックは、プロセッサがMediaTekのHelio P90、メインメモリ8GB、内蔵ストレージ128GB、ディスプレイは6.3型(1080×2340ピクセル)、バッテリー容量は6600mAhです。

【訂正:2021年3月22日20時10分 初出時に、Armor 9のストレージ容量に誤りがありました。おわびして訂正致します。】

Ulefone Armor 9 側面も金属で覆ったタフなボディー。指紋認証センサーも側面に搭載

 本体サイズは82(幅)×168.2(高さ)×15(奥行き)mm、重量は320g。1.2メートルの高さからコンクリートに落としても本体の動作に問題ないといいます。最近はデリバリーサービスを副業でやる人も増えていますが、別売のバイク取り付けホルダーを自転車に取りつけてこのArmor 9を使うのにも向いているかもしれません。

Ulefone Armor 9 見るからに強固な作り。コンクリートの上に落としても壊れないという

 カメラは4つ見えますが、FLIRの赤外線センサーと500万画素赤外線カメラ、さらに6400万画素のメインカメラと200万画素の深度測定カメラを搭載します。メインカメラはSamsungのセンサーでF1.89と比較的明るいレンズを採用。水中撮影モードもあり、1.5メートルまでの水中での撮影も可能です。

 赤外線カメラはキャンプ地での野生動物の観察といった用途だけではなく、建築系の業務にも使うことができるでしょう。ちなみに筆者はCATの赤外線カメラ搭載スマートフォンを持っていますが、スマートフォンのレビューをするときに背面の温度チェックをするのに使っています。

Ulefone Armor 9 3つのカメラと1つの赤外線センサーを搭載

 実際に赤外線カメラを使ってみると、スマートフォンの発熱状況がよく分かります。測定できる温度はマイナス10度から400度まで。さすがに400度の状況は普段はめったにお目にかかりませんが、車のエンジンが過熱したときは100度以上になります。車整備などにも赤外線カメラは使えるかもしれません。

Ulefone Armor 9 スマートフォンを赤外線カメラで見るとどの部分が熱を出しているかが分かる

 さて、左側面には何やら端子が並んでいるのが見えます。マグネット式の6ピン端子で、これがArmor 9のもう1つの特徴になっています。この端子には別売のワイヤーカメラが接続できるのです。Ulefoneの販売サイトを見ると、ケーブル長は2メートル、画素数はHDとのこと。

Ulefone Armor 9 側面にはワイヤーカメラを装着できる端子がある

 ワイヤーカメラの先にはマグネットやフックを取り付けられるので、長い配管の先に落としてしまった小さな落下物をカメラを見ながら拾う、なんてこともできます。便利屋などをする人に便利な機能かもしれません。

Ulefone Armor 9 2メートルの長さのワイヤーケーブルを側面に取り付けできる

 Armor 9はかなりニッチなユーザー向けの製品ですが、これらの機能を必要とする人にとっては興味の湧くスマートフォンでしょう。このような製品は日本でもホームセンターなどで売ると、意外と人気になるかもしれませんね。

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