頑丈でバッテリー長持ちなスマホ「CAT S41」を試す(付属品・外観編)建機好きの人必見?

» 2018年03月30日 11時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 「CAT S41」は、米Caterpillarのブランド「CAT」を冠するSIMロックフリースマートフォン。イギリスのBullitt Mobile製で、日本ではオンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンが輸入販売している。

 CATといえば、建設機械における著名ブランドの1つ。S41は米国防総省の「MIL-STD-810G(MIL規格)」に準拠した耐衝撃・耐環境性能やIP68等級の防水・防塵(じん)性能を備えるなど、ブランドに相応しい耐衝撃性能を有している。また、5000mAhの超大容量バッテリーを備え、待ち受け時間は最大44日間(公称値)と非常に長持ちだ。

 しかし、想定販売価格は税込みで7万円弱。SIMロックフリースマホとしては高価な部類に入る。

 S41はその価格に見合うスマートフォンなのか、数回に分けてレビューする。今回は、S41の付属品と外観をチェックしていく。

CAT S41のパッケージ CAT S41のパッケージ。CATのブランドメッセージである「BUILD FOR IT」も印字されている

買ってすぐ使える

 S41のパッケージには、本体以外に以下のものが付属する。

  • Micro USBケーブル(充電・データ転送用)
  • ACアダプター
  • USB On-The-Go(USB OTG)ケーブル
  • クイックスタートガイド(保証書を含む)

 ACアダプターはMediaTekの急速充電技術「Pump Express Plus」に対応している。S41と組み合わせて使うと、通常のUSB充電よりも高速に充電可能だ。プラグはしっかりと米国(米国)で使える仕様となっている。充電の際は、付属のMicro USBケーブルをつないで使う。

 USB OTGケーブルは、S41の目玉機能の1つである「バッテリーシェア」で他デバイスに電源供給する際にも利用できる。コネクター部分には「CATロゴ」も入っている。

 スマホの基本機能を使う上で、必要な付属品は全てそろっているので、すぐ使い始めることができる。

中身 パッケージの中身。スマホを使う上で必要最低限のものはそろっている
ACアダプター 付属のACアダプターはMediaTekの急速充電技術「Pump Express Plus」に対応している
USB OTGケーブル USB OTGケーブルにはCATロゴが入っている

見た目からただようタフネス感

 ボディーサイズは75(幅)×152(高さ)×12.95(厚さ)mmで、5型ディスプレイを持つスマホとしてはやや大きめ。背面と側面に入っているタイヤを思わせる模様が、手に持った際のグリップの役割を果たしてくれる。

背面 背面のパターンはグリップ感を高めている。CATロゴもなかなか格好良い

 端末上部にあるイヤフォンマイク端子と下部にあるMicro USB端子は、パッキン付きのキャップで保護されている。最近の防水・防塵スマホでは、利便性を重視する観点から「キャップレス」が主流となっているが、あえてキャップで保護することで異物混入のリスクを回避している。

端末上部端末下部 端末上部のイヤフォンマイク端子(写真=左)と下部のMicro USB端子(写真=右)は、パッキン付きのキャップで保護している

 電源(スリープ)キーとボリュームキーは右側面に集中している。左側面には、microSDメモリーカードスロットとSIMカードスロット、ショートカットキーが配置されている。

左側面右側面 左側面(写真=左)と右側面(写真=右)

 microSDメモリーカードスロットとSIMカードスロットはパッキン付きのキャップで保護されている。海外メーカーのスマホでは、ピンを使ってトレイを取り出して装着するものが多いが、S41の場合はピン不要で着脱できる。microSDは直接スロットに、SIMカードはトレイを引き出して装着する。ピンなしで脱着できるのは、SIMカードを頻繁に着脱する人にとってはありがたいはずだ。

 SIMカードはNanoサイズのものを2枚搭載できる、いわゆる「デュアルSIM」に対応している。片方のスロットはLTE・3G(W-CDMA)・2G(GSM)の通信を、もう片方は2Gの通信を待ち受ける。つまり、日本国内ではDSDS(Dual SIM Dual Standby)の恩恵にあずかれない。ただし、LTE・3G・2G通信を待ち受けるスロットは端末設定で切り替えられるので、良く使うSIMカードを2枚入れておいて都度切り替える使い方はできる。

スロット群 microSDとSIMカードはピン不要で着脱できる。デュアルSIMに対応しているが、国内ではDSDS未対応となる

 先述の通り、S41はMIL規格に準拠した耐衝撃・耐環境性能やIP68等級の防水・防塵(じん)性能を有しているが、見た目からもそれがにじみ出ている。


 次回は、S41の“普通の”Androidスマートフォンとしての使い勝手をチェックしていく。

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