ネット通販の「置き配」トラブル 実体験を踏まえて対策を考える(2/2 ページ)

» 2026年04月03日 11時00分 公開
[迎悟,ITmedia]
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「置き配」トラブルを防ぐには?

 では、こうした置き配のトラブルを防ぐ方法を考えていこう。

 まず第一に取れる対策は、通販サイトで置き配を利用しない設定にすることだ。サイトによっては、標準の配送設定が置き配になっている(またはある時期を境に自動変更されている)ことがある。置き配の設定を確認した上で、置き配以外の選択肢を選択すればトラブルは減らせる。

こういう設定がある ある通販サイトでは、置き配の場所設定の中に「置き配を利用しない」という選択肢がある。これを選択すれば、置き配が無効となる

 置き配のメリットは、不在でも配達当日に荷物を受け取れることにある。「帰宅時間が不定すぎて、時間指定のしようがない(指定をしてもその時間に帰れる保証がない)」という人にはありがたいのだが、トラブルのリスクは高まってしまう。そこで第二の対策として検討したいのが「宅配ボックス」の利用だ。

 置き配を使っている人の多くは、自宅に宅配ボックスを備えていないと思われる。筆者も例外ではなく、宅配ボックスが設置されていないマンションに住んでいるがゆえに、原則として置き配を使っている。

 最近は据え付けタイプの宅配ボックスだけでなく、玄関の横などに置いておける宅配ボックスも発売されている。これを買って置いておけば、荷物の盗難や紛失のリスクを最小化しつつ置き配を利用可能だ。

 ただし、アパートやマンションの場合、入居約款で通路や共用部にモノを常置することを禁止している場合がある。場合によっては宅配ボックスが常置物と見なされてしまうこともあるので、建物の管理者に宅配ボックスを置いても問題ないか事前に確認しておきたい。

宅配ボックス 最近のアパートやマンションでは、エントランスに常置の宅配ボックスを用意してあることもある。引っ越しを検討しているなら、こういう物件に入居してしまうというのも“手”かもしれない

 宅配ボックスが使えない場合、次善策として「宅配ロッカー」を使う手も考えるといい。

 最近は、駅やスーパーマーケット、コンビニエンスストアや運送会社の営業所などに無料の宅配ロッカーが設置されている場所が増えている。特に都市部では、自宅から歩いて数分の場所にあることも珍しくない。ある通販サイトでは、当該サービス専用の宅配ロッカーを設置してあることもある。

 極端に大きかったり重かったりする荷物でなければ、配送指定の際に宅配ロッカーを選べば紛失/盗難のリスクを大幅に減らせる。

ネット通販を“便利に”使いたいなら「トラブル回避」が重要!

 ネット通販を便利にするために生まれた「置き配」だが、それが原因で荷物の盗難/紛失や破損といったトラブルが問題となることが多くなった。この記事を書いたきっかけは、筆者がまさにそういったトラブルに巻き込まれたことにある。現実的な対応策を考えて、誰でも読める形で残そうと思ったわけだ。

 仕事などで自宅を空けているときはもちろん、在宅していてもどうしても玄関に出られないようなとき、荷物を受け取れる便利さが置き配のメリットである反面、荷物の盗難/紛失や破損といったトラブルに遭ってしまえば、メリットよりもデメリットの方が大きい。

 通販サイトによっては、こうしたトラブルの発生時に「返金」「代替品の発送」といったサポートが受けられることもある。しかし、それが一切なければただの“損失”になる。そもそもサポートで対応するオペレーターが出るまでに待たされたり、やりとりが煩雑だったりすれば、それも大きなストレスになる。盗難ということになれば、届け出るために警察に出向く必要もある。

 いずれにせよ、トラブルが発生すれば本来かける必要のない時間を使うことになり、「速く届く」とは真逆の結果になってしまう。

 余談だが、筆者は置き配された荷物が紛失していることを相談したら、その通販サイトから「デジタルコンテンツの購入以外できなくしました」と、事実上の“締め出し”を受けた。現在も、この措置に対してメールなどでやりとりを続けている。

 特定の通販サイトに限らず、今後はドライバー不足や通販サイトの利用者/荷物の増加に対して、積極的に置き配を利用する話も出てきている。しかし、荷物の内容によっては置き配が適切ではない可能性もあり、そもそも生活スタイルによっては置き配が合わない人もいる。

 「便利だから」「勝手にそうなっていたから」ではなく、置き配のデメリットを理解した上で、確実に受け取れるような工夫を行い自己防衛が重要になってくることは、多くの人が考えるべきことだろう。

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