円安が進んでいることもあり、スマートフォンの価格は上昇気味……。少しでも安く買いたいので、AmazoanなどのECサイトを探してみると、聞いたことのない海外メーカーのスマホが格安で販売されていることがあります。さすがにスペックはそれなりですが、こだわらなければ「これでいいのでは?」と思うことも。
しかし、そうしたスマホは、いわゆる“技適(ぎてき)”がないことも多くあります。せっかく安く済ませようと思ったのに、買ったみたら技適がなくて日本では使えない……というのは本末転倒です。そこで今回は、そもそも技適とは何なのか、そして技適の有無を確認する方法を紹介します。
技適とは、電波法に基づいてスマホや無線機器が総務省の定める技術基準に適合していることを証明する制度です。無線機器が安全かつ安定して通信できるとともに、他の通信機器に悪影響を与えないことを保証する役割を担っています。技適には、「技術基準適合証明」と「技術基準適合認定」の2つがあり、これらのいずれか、または両方を取得した機器には技適マークを表示できます。
対象はスマホに限らず、BluetoothやWi-Fiなど、無線を利用する機器を日本国内で使用するには、その機器に技適マークが付いている必要があります。技適のない機器を使用した場合は電波法違反となり、その使用者は1年以下の懲役又は100万円以下の罰金の対象となります。
これまでのところ、スマホの技適違反で逮捕されたという話は聞きませんが、ならば違反していいという話ではありません。技適のない端末は使用しないようにしましょう。なお、例外的に海外から持ち込んだ端末(輸入ではなく、訪日観光客等が自ら持ち込む端末)の場合、技適がなくても90日間は国内で利用できるという規定があります。この場合も無制限に利用できるわけではなく、日本の技術基準に相当する技術基準(国際標準、FCCマークやCEマークなど)に適合している必要があります。
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