OPPOが日本では初投入となる折りたたみスマートフォン「OPPO Find N6」を4月15日から順次発売する。閉じた状態で約8.9mmの薄いボディーにハッセルブラッドと共同開発したカメラを搭載し、これまで折りたたみスマホの課題とされてきた「折り目」がほぼ目立たないディスプレイを特徴とする。
OPPOの日本法人、オウガ・ジャパンの河野謙三専務取締役は、「ストレート型のフラグシップと比べて何も妥協していない。8年5世代(にわたる折りたたみスマホの開発)、3500件の特許など、(折りたたみ専用の研究施設)天穹(てんきゅう)ラボの執念を注ぎ込んだ1台。今日、ここから常識が変わる」と、その完成度に自信を示す。
筆者も会場で実機を触ってみたが、確かに折り目はほとんど目立たず、わずかなくぼみは感じるものの、メインディスプレイはほぼフラットだと感じた。約8.9mmという薄さのインパクトも大きく、折りたたみ特有のデメリットは払拭(ふっしょく)されたと感じた。
その一方でネックなのは価格だ。OPPOオンラインストアでのFind N6の価格は31万8000円で、メモリとストレージは16GBと512GBの構成となる。円安やメモリ価格の高騰といった要因があったとしても、やはりスマートフォンで30万円を超える価格は手を出しにくい。競合製品となる「Galaxy Z Fold7」は、メーカー直販サイトでは12GB+512GBモデルが30万円未満の29万5750円となっている(メモリはFind N6の方が大きい)。
この31万円超という金額について、河野氏は「確かに31万円は高いが、現在購入いただける地域の中で、中国版を除くと日本が一番安い。日本市場への期待値、意気込みを、価格の中から感じ取っていただきたい」と話す。
キャリアでの取り扱いがあれば、購入プログラムを駆使して、2年間お得に利用できたかもしれない。しかし本機のキャリアでの扱いは、auの周辺機器ブランド「au +1 collection」のみ。au +1 collectionでは購入プログラムを適用できないので、オープン市場向けの価格と変わらない。au +1 collectionでの扱いについて河野氏は「キャリア様とは有効な関係を築かせていただいている中で、KDDI様から今回は+1でどうか、というありがたいお言葉をいただいたので、今回はこういう形で販売した」と述べる。
Galaxy Z Fold7やPixel 10 Pro Foldなど、キャリアが扱うフォルダブルスマートフォンもあるが、「キャリア様にとっても、折りたたみはまだ様子見の段階だと思っている」と河野氏はみる。「全てのキャリア様で採用いただくようなことはあまり訴求していない。興味を持っていただけるキャリア様といかにその製品の素晴らしさ、楽しさ、ワクワク感を一緒に訴求していけるかという段階だと思っている」(同氏)
Find N6は海外ではストレージが256GBや1TBのモデルも存在するが、日本では512GBしか選べない。256GBモデルがあればもう少し価格を抑えられたはずだが、512GB一択とした理由について河野氏は「OPPOが出すフラグシップスマートフォンでは、512GBを多く採用している。昨今は(撮影した)動画などを多く容量を占めるようになってきたので、256GBだと物足りない、体験価値を損なってしまうのではないかと思い、512GBを搭載した」と話す。
国内モデルはFeliCaを搭載しておらず、おサイフケータイに対応していない。その理由について河野氏は「折りたたみスマートフォン自体の目標台数がかなり少ない。そういった状況の中で、FeliCaの搭載はできなくはないが、この価格では載せられないので、やめたというのが本音」と包み隠さずに話す。
一方、OPPO JapanのX公式アカウントでは、Find N6の日本投入を予告するポストで、「すでにあるものを、そのまま届けるつもりはない」とのメッセージを発していた。この投稿をした3月23日時点で、既にFind N6のグローバルモデルは発表済み。日本では、グローバルモデルをそのまま持ってくるのではなく、何らかのローカライズを施す、つまりおサイフケータイにも対応すると期待されたが、結局おサイフケータイは非対応となった。
このメッセージの意図について河野氏は、Find N5までの既存の技術から進化させることと、ローカライズについては日本独自の保証を加えていることを伝えたかったのだという。日本では保証サービスとして「O Care」を2万5000円で提供し、自己負担金0円での修理、月額〜3年の4プランを用意し、端末破損、故障、全損、盗難もサポートする。また、保護フィルムの年2回無償貼り替えや修理費割引などの「プレミアムサービス」も提供する。
河野氏はこれまで、日本での折りたたみスマートフォンの投入を見送ってきた理由について、耐久性の懸念や修理拠点の少なさ、フィルム交換の難しさなどを挙げていたが、ディスプレイの耐久性が向上したことで、こうした問題を解消。そこに満足するのではなく、日本ではサポートを手厚くすることで、不安の払拭に努めた。それでもハードウェアとしてはグローバル版と同一なので、あの“におわせ投稿”は物議を醸しそうだ。
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