携帯キャリア各社は、今回のイベントでどのような対策を講じていたのか。
ドコモは、移動基地局車を6台、可搬型基地局を4台稼働させた。臨時局の電波を発射した上で、Nianticと入念なテストプレイ、細かなチューニングを行った。
ドコモでは、臨海副都心の一部会場は既存基地局によって5G SAに対応していたが、今回は移動基地局車によって、全面5G SA化を実現したという。このSAも、快適な通信に貢献したようだ。
SNSによるSAプロモーションにより、お客さまにSA通信を促していることも(快適な通信の)要因の1つと想定しております。
KDDIは移動基地局車を7台稼働させた。Nianticとは長期間にわたって、念入りに現地調査を行ってきた。こうした入念な準備が、数百Mbpsという実効速度や快適なゲームプレイにしっかり反映されていた。
普段よりエリアが広大なため複数台による対策が必要ですが、会場は設置場所の制約もあり、その中でどれだけ効率的なエリア構築するかは工夫しました。1つ1つのエリアを構築するための移動基地局にはバックホール回線が必要ですが、光回線の引き込みが難しい場所に関しては、周辺のビルから無線エントランスという技術で確保するため、どの位置からなら確保ができるかなど、9カ月ほど前から主催者様と共同で現地調査を行い、何度も協議し、最善の場所を選択いたしました。
ソフトバンクは移動基地局車6台に加え、高所作業車を1台派遣した。この高所作業車は、例年のGO Festでもおなじみで、アンテナを20mの高さまで上げることで、より広範囲をカバーできるようになる。今回は4つの公園や広場がメイン会場だったため、高所作業車のポテンシャルをより発揮できたのではないだろうか。
また、ソフトバンクでは、より高出力なMU-MIMOを導入しており、会場で数百Mbpsの速度を出せた要因となったようだ。
周辺の既存基地局を十分に活用しつつ移動基地局を設置できるよう、イベント開催前から現地測定を実施し、最適なエリアとなるよう設計をしております。
また、高速大容量な5G SAを積極的にご利用いただけるよう、事前の設定値見直しや以前より利得や出力の性能が向上したMU-MIMO(マルチユーザーMIMO)を、「Pokemon GO Fest」対策としては初めて移動基地局に搭載するなど、開催前から準備を進めました。
開催期間中は、現地および遠隔から通信状況を常時モニタリングし、特定の基地局にトラフィックの集中が見られた場合は周辺基地局へ負荷を分散させるなど、状況に応じた最適な調整を行いました。
GO Fest初の本格対策となった楽天モバイルは、移動基地局車を4台配備した。筆者も何度か楽天モバイルの回線を切り替えてプレイしたが、至って快適だった。
イベント開催に先立ち、想定される来場者数等から同時接続数や通信トラフィック量を予測し、移動基地局車の配備計画ならびに周辺基地局設備の調整を実施しました。会期中はネットワーク監視体制を強化し、必要に応じて追加の調整を行うことで、安定した通信環境の維持に努めました。
過去最多のトレーナーが集結した今回のGO Festは、Nianticと通信キャリアの入念な準備のおかげで、通信環境で大きなトラブルがなく、快適にプレイできた。キャリアによっては、むしろ街中よりも公園会場の方が速いと思ったほどだ。5G SAやミリ波、そしてStarlinkなど、高速かつ途切れない通信の導入も進んでいる。懸案だった楽天モバイルの対策も行われて穴がなくなった。ポケモンGOのイベントとしては、今回の通信対策は集大成といっていいだろう。
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