本格的な夏山シーズンを迎え、KDDIおよびワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)は6月18日に富士山の通信環境整備に関する最新の取り組みを発表した。2026年は、これまでの通信エリア拡大の取り組みに加え、衛星ブロードバンドを活用して山小屋の通信環境をさらに充実させる。過去2年間の通信インフラの変化を踏まえ、2026年の富士登山における通信環境の注目ポイントをまとめる。
富士山の通信環境は、ここ数年で段階的な進化を遂げている。
これまでの進化を土台とした2026年の最大の注目ポイントは、山小屋での快適な通信環境の実現と安定した5G通信エリアの拡大だ。
KDDIは、これまで電波が届きにくかった山小屋向けに、衛星ブロードバンド「Starlink(スターリンク)」を活用したau Starlink 山小屋Wi-Fiを、富士山の山小屋29カ所で順次提供する。最大220Mbpsという高速な衛星通信により、最新の天候情報の取得から、高画質な写真や動画のSNS投稿、家族との連絡、さらには山小屋でのキャッシュレス決済まで、地上と遜色のないデジタル体験が可能になる。本サービスはauユーザーであれば無料で利用でき、他社回線の利用者でも利用できる。
KDDIが2025年に導入した5G SAサービス。2026年はさらに広いエリア(富士山頂および吉田ルート、富士宮ルート、御殿場ルートの一部)へと提供範囲を拡大する。これにより、利用者は登山ルートのより多くの場面で、混雑時でも途切れない快適な5G通信が享受できる。
なお、これまで同様に、KDDIは誰でも無料で利用できる富士山Wi-Fi(14カ国語対応)も、周辺の山小屋を含む48カ所で引き続き提供する。
2026年の富士登山は、拡大する5G SAによる安定した高速通信と、au Starlink 山小屋Wi-Fiの導入により、登山中だけでなく山小屋での滞在時間もより快適になる。変わりやすい山の天候情報の収集など「安全面」の確保と、リアルタイムでの感動の共有という「楽しみ」の両シーンにおいて、最新の通信網が富士登山を強力にバックアップする。
「au Starlink Direct」はどこまで実用的? 24時間の船旅で分かった、衛星通信のリアルな使い勝手
ソフトバンク、Starlink衛星とスマホの直接通信を開始 圏外でもLINEやPayPayが使える
通信衛星とドコモのスマホが直接通信! 「docomo Starlink Direct」が4月27日にスタート 84機種で利用可能
選択肢が増えた「Starlink衛星とスマホの直接通信」 ドコモとauのサービスに違いはある?
山で遭難しても空さえ見えればヘリ要請可能に “au Starlink Direct”に「ココヘリ」が対応Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.