ドコモのahamoも、6月25日に「JALモバイル powered by ahamo」を開始した。こちらは、申し込み時に2200円の手数料がかかるものの、料金そのものはこれまでのahamoと同じ。JALのマイルが毎月たまり、かつ「どこかにマイル」クーポンを1年に1回、1500マイルで利用することが可能だ。ドコモは値上げを実施していないため、料金的な競争力も高い。
Pontaパスは料金プラン内に含まれているものの、UQコミコミおトク割がないコミコミプランバリューは、競合他社と比べ、やや割高になっていたというわけだ。サブブランドの中容量帯は、獲得の主力でもあるだけに、他社が値上げに追随してこなかったことがうかがえる。ここに13カ月限定、かつゴールドカードを条件にした割引の継続をつけることで対抗したというわけだ。
ただ、割引が13カ月目で終わってしまうのは、解約率を高めるリスクにもなる。au PAYゴールドカードで以降も割引は続くものの、年会費が別途1万1000円かかる。660円の割引で大半は回収できるものの、リーズナブルな料金を求めるユーザー層とはやや相性が悪い。現状、au PAYゴールドカードの保有者は200万を超えたばかりで、ここを伸ばしたかったのかもしれないが、実際に適用されるユーザーがどこまで増えるかは未知数だ。
本音で言えば、割引後の料金水準をある程度他社に合わせつつ、同じUQ mobileのトクトクプラン2のように、「自宅セット割」や「au PAYカードお支払い割」をつけたかったのではないか。こちらの方が、KDDIのau経済圏にユーザーを引き込む力が強く、解約率も下げやすい効果があるはずだ。長期利用者の価値を重視する同社の戦略にも合致している。
もっとも、割引の条件が増えれば増えるほど、ユーザーの獲得は難しくなる。特にahamoのような料金プランが受けていることを踏まえると、割引前提の料金体系に改めるのはチャレンジングだ。割引前提で安さを打ち出すY!mobileと、解約率がある程度高止まりすることを受け入れつつ獲得を重視するahamoの板挟みになっているといえそうだ。UQコミコミおトク割からは、そのどちらにもかじを切りづらい、UQ mobileならではのジレンマを感じた。
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