「スマートフォンのカメラ性能は頭打ち」という意見が聞こえてくる。確かにセンサーの基本性能が向上したおかげで、エントリーからミッドクラスの端末まで、きれいな写真を撮影できる機会が多くなっているのは事実だろう。
一方で、各社フラグシップモデルの中でも、カメラにこだわり抜かれた端末は、カメラメーカーと協業し、独自色を強める傾向がある。きれいな写真が撮影できることは前提として、さらに深いチューニングで写真の仕上がりに個性を出すというアプローチだ。
2026年に発売されたカメラに強いスマートフォンの中で代表的なのが、「Xiaomi 17 Ultra」(3月発売)と「OPPO Find X9 Ultra」(7月発売)だろう。本記事ではカメラスペックと写真の仕上がりに着目して、両者を比べていきたい。
まずはそれぞれのスペックを見ていこう。
どちらも、カメラに特化した端末というだけあり、解像度は極めて高い。フラグシップの名に恥じぬ構成となっている。
その中でも、顕著に違いが出ているのが望遠カメラだ。Xiaomi 17 Ultraは光学ズームの焦点距離を75mmから100mmまでシームレスに切り替えられる可変式なのに対し、OPPO Find X9 Ultraは望遠カメラを2つ搭載することで光学3倍ズーム、光学10倍ズームを切り替えられる。
使い勝手については後述するが、ここでもメーカーの考え方に違いが表れているのが面白い。また、Xiaomi 17 UltraはLeica、OPPO Find X9 UltraはHasselbladと、それぞれカメラメーカーと協業しており、チューニングには大きな差が見られる。Xiaomi 17 Ultraには、よりLeica色の強いモデル「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」も発売されているが、基本的なカメラスペックに差はない。
ハードウェア面での違いとして留意しておきたいのがシャッターボタンだ。OPPO Find X9 Ultraはシャッターだけでなくスライド操作で倍率調整、AFロックといった操作も可能になっている。
ボタンの位置は高めで、iPhoneのカメラコントロールに近い使用感となっている。使いにくさを感じるシーンもあるが、カメラに特化したスマートフォンとしてシャッターボタンを搭載する意義は大きい。
一方、Xiaomi 17 Ultraにはシャッターボタンがない。Leica Leitzphone powered by Xiaomiにも共通するが、Leicaと協業するほどカメラに長年注力しているにもかかわらず、撮影体験に直結するシャッターボタンのような機構を備えていない点は疑問だ。
本記事で導き出す結論のネタバレにもなるが、今回比較した2つの端末は、どちらもスマートフォンカメラとして非常に優秀なのは間違いない。どちらがいいというよりは、どちらが好みかという視点で見比べていくと、それぞれの特徴が見えてくるはずだ。
ハッセルブラッド共同開発のカメラを搭載した「OPPO Find X9 Ultra」がクーポン適用で約27.5→25万円に
「OPPO Find X9 Ultra」日本上陸 300mm超望遠ユニット(レンズ)を装着可 7月8日発売
「Xiaomi 17 Ultra」レビュー:驚異のダイナミックレンジと可変式光学ズームで“ライカ共創”は新次元へ
「Xiaomi 17 Ultra」と「Leitzphone powered by Xiaomi」のカメラはどう違う?【前編】 ベースXiaomi 17 Ultraの写りをチェック!
約25万円「Leitzphone」が即完売のヒット Xiaomiが明かす“良心的な価格設定”の背景と「17 Ultra」の売り方Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.