カメラの性能自体は、「望遠レンズがない」「絞り調整ができない」というのが大きなポイント。しかし、それとは別に、フォームファクターの変化がカメラとしての扱いにくさを増している。
今、われわれは、ポケットからiPhoneを出して、カメラコントロールボタンを押してすぐに撮影できることに慣れている。必要があればワンタップでセルフィーに切り替えられる。
しかしiPhone Duoは、外側に0.5倍と、1〜2倍で使える4800万画素カメラを各1個、アウターディスプレイとインナーディスプレイの内側に、インカメを各1つずつ備えている。さらに、ファインダーとして機能するディスプレイが内側にも外側にも備わっており、縦に持つか、横に持つか、ディスプレイを曲げるかどうかで挙動が変わる。
ソフトウェア的にいろいろな可能性を見いだせるが、実際のところ、ユーザーにとっては混乱する要素が多いと感じる。
左上から右回りに、外側のメインカメラを内側のディスプレイに、内側のインカメラを内側のディスプレイに映して自撮り、外側のメインカメラを外側のディスプレイに表示、外側のメインカメラを内側のディスプレイに表示。複雑だ非常によくできたデザインではあるが、少々複雑で、今のところ筆者は慣れていない。写真を撮ろうとして、「えーっと……」と迷ってしまっている。冷静に考えると、閉じた状態では「iPhone 17」とほぼ同じカメラ、挙動なので、可能性が広がったと思えばいいのだが。
正直、困っているのがこの点だ。本体と一緒に2種類の純正ケースも借りているのだが、どちらも一長一短と感じる。
スタンド付き「iPhone Duo フォリオ」は、本体と外側のガラス面を守ってくれるし、ヒンジ部分の構造がユニークだが、肝心のコーナー部分を1つも守ってくれない。筆者は落としたときに角を守るのがケースの役割だと思っているのだが、そういう意味では役に立っていない。しかも、価格は2万4800円もする。さすがに高すぎないか?
スタンド付きiPhone Duo フォリオはスタンドになるのが便利。ヒンジ部分は、内側からカバーが出て伸び縮みする構造になっているのが興味深い。スタンド部分も内部にヒンジが組み込まれており、しっかりした構造だもう1つのiPhone Duoケースの方は、期待する部分をだいたい守ってくれるが、両面テープでの固定となっているのが微妙。付け外しができないというのは不便だと思う。確かに、本体の両面がディスプレイとなっている側は、固定できる場所がほとんどないから両面テープを使わざるを得ないのは理解できなくはないが、もっといい方法がないものだろうか。
いっそ裸で使うのか? 何かいい方法があるのか? 今後探っていきたいと思っている。
お金の価値は人それぞれなので、一概にはいえないが、円安、半導体高騰などもあって、特に日本人には非常に高く感じる価格設定になってしまっている。今後、円高に振れるなら2027年には値段が下がる可能性もあるが、その点はどうにも分からない。
先にも書いたように、普段も持ち歩く「電話」にこの価格は、正直高すぎると思う。持ち歩くと、常に「落とさないか?」「紛失しないか?」と気になることだろう。海外旅行に行くと、より気になって仕方ないかもしれない。
価値を見いだせるのは、われわれのように新製品をエンタテイメントとして楽しんでいる層と、経営者や個人事業主など、高価な新しいApple製品を持つこと自体が価値になる層だろう。もちろん、57万4800円でさえ「安価」といえる人もいるだろう。
分岐点になるのは、新鮮味を失った「来年(2027年)」の次期モデルが売れるかどうかだろう。この1年で使い続けるに値する価値をApple、そしてわれわれユーザーが生み出せるかどうか? そこに、iPhone Duoが継続して作り続けられる定番商品になるかどうかが掛かっている。
(製品協力:Apple Japan)
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