機能以外の“プラスアルファ”を訴求――ソニエリ、「Xperia ray」など新製品3機種を発表:CommunicAsia 2011
Sony Ericssonがシンガポールで新製品発表会を開催し、スマートフォン2機種とフィーチャーフォン1機種を発表した。このうちスマートフォンの「Xperia ray」は日本市場にも投入される。
6月22日、シンガポールで開催中の通信関連イベント「CommunicAsia 2011」に合わせ、Sony Ericssonが「Global Media Conference 2011」を開催した。スタイルを重視した「Xperia ray」と、アクティブな利用をサポートする「Xperia active」の2機種は、Android OSを搭載したスマートフォン。また、QWERTYキーボードを搭載する「Sony Ericsson txt」は手軽にコミュニケーションができるフィーチャーフォンである。
世界で最も早い時期に日本で発売予定――「Xperia ray」
Xperia rayは、ディスプレイサイズ3.3インチのスリムな端末。OSはAndroid 2.3(Gingerbread)を搭載する。「美しさと高機能」を両立させたモデルで、本体のデザインはブラックの表面パネルと側面のカラーリングを組み合わせたスタイリッシュなものに仕上がっている。独立した半円状のホームボタン周りには、本体カラーと同じ色をアクセントとして入れている。
810万画素のカメラには裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」を搭載し、HD動画の撮影にも対応する。ディスプレイには「モバイルブラビアエンジン」を採用しており、写真や動画を高画質で再生できる。TimescapeやFacebook Inside XperiaなどSNS関連機能も充実している。本体カラーはブラック、ホワイト、ゴールド、ピンクの4色。サイズは53(幅)×111(高さ)×9.4(厚さ)ミリ、重さは100グラム。
説明員に日本市場への投入について聞いたところ「スマートフォン市場が急激に立ち上がっており、より広い消費者層を取り込むためにもXperia arcやXperia acroといったハイエンド製品だけではなく、デザイン性や使いやすさなど、機能以外にもプラスアルファの特徴を持った製品の要求がこれから高まっていくだろう。グローバルモデルのためおサイフ機能やワンセグは搭載していないが、Xperia rayを所有することでスマートフォンを使うことを十分楽しんでもらえるだろう」と話していた。日本市場は重要なマーケットとして考えており、Xperia rayも「おそらく世界でも最も早い時期に日本で発売されるだろう」(同)とのことだ。
なお、Xperia向けのアクセサリーとして、リモコン部分のボタンを押すとアプリケーションをワンタッチで起動できるヘッドセット「LiveSound」や、乗せるだけで登録したアプリケーションが起動する「LiveDock」なども発表された。Xperiaシリーズに専用アプリケーションをインストールすることで利用できる。
「Xperia rayはスマートフォン利用者を拡大するための戦略的な製品。デザインと最新のテクノロジー、そしてエンターテイメント機能も充実させた、実は欲張りなモデルだ。ハイエンド、ミッドレンジという区分ではなく、女性から男性、そしてあらゆる世代に使ってほしいために本体カラーも4色を用意している。日本を含む全世界で大きなボリュームの販売が期待できるだろう」とSony Ericssonプロダクトマーケティングトップ、Steve Walker氏はXperia rayにかける意気込みを語ってくれた。
スポーツシーンに向けた防水スマートフォン――「Xperia active」
Xperia activeは、IPX6/IPX7の防水と防塵性能を備えたアクティブ・ライフ向けの製品。「wet finger tracking」機能により、濡れた指先でもタッチパネルを操作できる。スポーツ中に若干ラフに扱われれることを想定して本体はやや厚く、角のないデザインになっている。本体の右下はベルト状のストラップを装着できるように左右非対称の形状になっている。
ディスプレイサイズは3インチと小さいものの、四隅にショートカットランチャーを備えたことで、設定したアプリにワンタッチでアクセスできる。また、スポーツ関連のアプリケーションが多数プリインストールされており、GPSや高度計なども備えている。本体サイズは55(幅)×92(高さ)×16.5(厚さ)ミリ、重さは110.8グラム。2011年第3四半期に発売予定だが、日本市場への投入は現時点では未定とのこと。
文字入力に注力したフィーチャーフォン――「Sony Ericsson txt」
FacebookやTwitterなどSNSサービスを利用するのにスマートフォンは最適な製品だが、より手軽に使え、しかも価格の安い製品の需要も若年層や新興国では高い。Sony Ericssonもフィーチャーフォンは重要な製品の1つと考えており、今回あわせて発表したSony Ericsson txtは、名前の通りテキスト=文字入力を重視したスマートフォンである。
OSはSony Ericsson独自のもので、Javaアプリケーションが動作する。ディスプレイは2.6インチのQVGA液晶。3Gは非対応で2G(GSM)方式のみに対応する。このように基本スペックは低いものの、Wi-Fiを搭載し、YouTubeアプリがプリインストールされており、無線LAN接続で動画を楽める。また、Friendsメニューからは、アドレス帳に登録した友人にSMSを送ったり、Facebookメッセージを送信することも可能。メッセージの表示領域はテキスト1行と狭いものの、相手からのFacebookメッセージも表示できる。本体カラーはホワイト、ピンク、ブルー、ブラックで、色彩もカラフルだ。本体サイズは60(幅)×106(高さ)×14.5(厚さ)ミリ、重さは95グラム。
関連キーワード
Xperia | Sony Ericsson | 日本 | アプリケーション | Xperia ray | Xperia acro IS11S | スマートフォン | Xperia acro SO-02C | Xperia acro | Xperia active | Xperia arc | 防水 | Android | Facebook | ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ | スポーツ | Android 2.3 | カメラ | アルミニウム | QWERTY | SMS | SNS | アクセサリー | 裏面照射型CMOS | CommunicAsia | Timescape | Twitter | GPS | GSM | HD動画 | 日本語対応 | Java | POBox Touch | タッチ操作 | タッチパネル | Wi-Fi | 無線LAN | YouTube
関連記事
- Xperia rayは日本でも発売予定:小型ボディにアルミ合金採用の「Xperia ray」、防水・防塵対応の「Xperia active」
Sony Ericssonが、小型ボディにアルミ合金を搭載した「Xperia ray」と、防水・防塵性能を装備した「Xperia active」を発表。2011年7〜9月に世界で発売する。 - Sony Ericsson、QWERTYキー付き「Sony Ericsson txt」を発表
Sony EricssonのQWERTYキーボード付きフィーチャーフォン「Sony Ericsson txt」が発表された。SMSやSNSを便利に使える機能を用意した。2.6インチ液晶と320万画素カメラを搭載している。 - 日本でも発売予定:8.7ミリの薄型ボディにAndroid 2.3搭載――Sony Ericsson、「Xperia arc」を発表
Sony Ericssonが、「Xperia(Xperia X10)」の後継モデル「Xperia arc」を発表した。Xperia arcは最新OSのAndroid 2.3をサポートし、4.2インチのフルワイドVGA液晶を搭載。日本を含む世界のマーケットで2011年第1四半期から発売される予定。 - 2011年夏に登場予定:FeliCa、ワンセグ、赤外線通信対応、日本市場向け「Xperia acro」発表
英Sony Ericssonが、日本市場に向けにおサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信を備えたXperiaシリーズの日本市場向け新モデル「Xperia acro」を発表した。 - ドコモ スマートフォン:Android端末の頂点へ――FeliCa、ワンセグ、赤外線対応の「Xperia acro SO-02C」
ソニー・エリクソン初の、日本向けサービスの“三種の神器”と言われている、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信に対応したスマートフォン「Xperia acro SO-02C」がドコモから登場する。 - au初のXperia――“撮る、観る”に注力、日本向け機能搭載の「Xperia acro IS11S」
日本市場に特化したモデルとして話題を集めている「Xperia acro」が、ドコモに続いてKDDIからも発売される。FeliCa、ワンセグ、赤外線通信はもちろん、Skype auやjibeなどau独自のサービスも利用できる。 - arcとの違い、SO-02CとIS11Sの違いは?:写真で解説する「Xperia acro SO-02C/IS11S」
ドコモとKDDI向けにソニー・エリクソンが開発したXperiaの新モデル「Xperia acro」は、日本向けサービスに対応したことで話題を集めている。発売中のarc、そしてSO-02CとIS11Sは何が違うのか。あわせて、対応サービスについてもチェックした。 - ドコモ スマートフォン:ドコモ向けarcが3色で登場――映像美とカメラ性能を追求した「Xperia arc SO-01C」
CESやMobile World Congressなどで披露された「Xperia arc」がドコモから発売される。最薄部8.7ミリのスリムなボディに、鮮やかな表示が可能な4.2インチフルワイド液晶と、Exmor R for mobile対応の810万画素CMOSカメラを搭載している。 - 「Sakura Pink」もチェック:写真で解説する「Xperia arc SO-01C」
「Xperia SO-01B」の後継モデルとして登場する、ドコモのスマートフォン「Xperia arc SO-01C」は、持ちやすい薄型ボディに最先端の機能を詰め込んだモデル。日本向けには「Sakura Pink」も投入し、女性ユーザーにも訴求する。 - Xperiaと連携――1.3インチ有機EL付き小型端末「LiveView MN800」
Xperiaシリーズと連携し、電話やSMSの着信通知、TwitterやFacebookの新着情報などを閲覧できる小型端末「LiveView MN800」がSony Ericsson Store限定で発売される。価格は7980円。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.