Android端末の頂点へ――FeliCa、ワンセグ、赤外線対応の「Xperia acro SO-02C」:ドコモ スマートフォン
ソニー・エリクソン初の、日本向けサービスの“三種の神器”と言われている、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信に対応したスマートフォン「Xperia acro SO-02C」がドコモから登場する。
ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズが開発したXperiaシリーズのフラッグシップモデル「Xperia arc SO-01C」の派生モデル「Xperia acro SO-02C」が登場。Xperia arcをベースに、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信といった日本独自の機能を搭載した。Xperia acroはソニー・エリクソンが日本市場向けに供給することを5月初旬に発表していたが、今回、NTTドコモから発売されることが明らかになった。acroは「最高の」「頂点」を意味するギリシャ語で、Android端末の頂点へ――というコンセプトが込められている。
OSはAndroid 2.3で、CPUは第2世代のSnapdragon「MSM8255」(1GHz)を搭載。通信速度は下り最大14Mbps、上り最大5.7Mbps。ボディカラーはWhite、Aqua、Blackの3色をラインアップする。裏面はXperia arcのように弧を描いた形状にはなっていないが、側面をラウンドフォルムにして持ちやすさにこだわった。
ディスプレイには4.2インチのフルワイドVGA(480×854ピクセル)液晶を搭載。強化ガラスと液晶パネル間の空気層をなくして画面が浮かび上がるように表示する「クリアブラックパネル」、高コントラストかつ高精細な「Reality Display」、映像や写真を鮮明に表示する「モバイルブラビアエンジン」を備え、液晶の美しさにこだわった。高感度、低ノイズを実現するCMOSセンサー「Exmor R for mobile」と、F値2.4の明るいレンズを810万画素カメラに搭載し、薄暗い場所でも美しく撮影できる。顔認識やシーン検出、コンティニュアスオートフォーカスにも対応する。
日本市場向けスマートフォンとしての使いやすさにもこだわった。赤外線通信は専用のウィジェットをプリインストールし、ホーム画面からワンタッチでアドレスの送信と受信が可能。日本語入力システムの「POBox Touch」は4.1に進化し、テンキーやQWERTYキーのほか、50音配列のキーボードを利用できるようになった。キーボードスキンを変更できる「キセカエキーボード」は3種類をプリセットするほか、「PlayNow」からダウンロードも可能だ。
「ミュージックプレーヤーウィジェット」や「ギャラリーウィジェット」、音楽・写真・動画コンテンツに素早くアクセスできる「メディアショートカット」も健在。統合SNSアプリ「Timescape」や、楽曲検索できる「TrackID」対応のFMラジオも利用できる。HDMI接続にも対応し、写真や動画はもちろん、ブラウザやゲームなどさまざまなコンテンツをテレビなどに出力できる。対応機器と写真や動画を共有できるDLNAサーバ機能にも対応する。さらに、Android マーケットから「Media Remote」アプリを入手することで、ソニーのテレビやBlu-ray Discレコーダーをリモート操作できる。なお、防水性能やテザリング機能はサポートしていない。
発売は6月〜7月を予定している。
機種名 | Xperia acro SO-02C |
---|---|
OS | Android 2.3 |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約62×127×11.5ミリ |
重さ | 約134グラム |
連続通話時間 | 3G:340分、GSM:390分 |
連続待受時間 | 3G:350時間、GSM:240時間 |
アウトカメラ | 有効810万画素CMOS AF/顔認識、手ブレ補正対応 |
インカメラ | − |
外部メモリ | microSDHC(32Gバイト同梱/最大32Gバイト) |
メインディスプレイ | 約4.2インチフルワイドVGA(480×854ピクセル)TFT液晶、1677万7216色 |
サブディスプレイ | − |
主な機能 | HSDPA(最大14Mbps)/HSUPA、GPS/海外GPS、Wi-Fi(802.11b/g/n)、Bluetooth、spモード、ドコモマーケット、WORLD WING(3G+GSM)、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信 ほか |
ボディカラー | White、Aqua、Black |
発売日 | 6月〜7月予定 |
※初出時に、連続待受時間が誤っていました。お詫びして訂正いたします。(5/16 19:58) |
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