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Internet Explorer 9“β版”発表会で知る最新の“動き”「9」の時代はすぐそこ!(2/5 ページ)

» 2010年09月17日 11時30分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

Windows 7の機能で使い勝手を向上させるIE9

 今回のイベントで紹介された機能として、特に取り上げていたのが「Windows 7との連携」だ。ハードウェアアクセラレーションについてはすでに触れたが、「ピン」機能を使ってWebページをタスクバー上に登録できたり、ジャンプリストで機能を呼び出したりと、WebブラウザとWindows 7が相互に作用する傾向が強くなっている。

 IE9はエアロスナップにも対応しており、タブをドラッグ&ドロップで引き出して別ウィンドウとして並べることで2つのWebページの比較が容易になったほか、別ウィンドウだったWebページを1つのウィンドウ内の別タブとして統合できるようになった。また、こうした「ドラッグしているウィンドウ」を描画する処理でもハードウェアアクセラレーションが効いているため、動作中のアニメーションや再生中の動画が実行した状態でドラッグできる。

Windows 7 のエアロスナップ機能とIE9の組み合わせ。IE9ではタブの内容をウィンドウの外へドラッグすると、エアロスナップを利用して別ウィンドウとして並べて表示したり、その逆に、別ウィンドウの表示内容をタブとして統合できる。また、Webサイト側がジャンプリストに対応することで、Windows 7での使い勝手も向上する

 ハチャモビッチ氏はIE9β版の一般提供が同日より開始されており、33言語でのダウンロードが可能になっていると説明する。すでに日本語で解説されたWebページも用意されており、日本語版のダウンロードが可能になっている。

 Microsoftは今回のイベントで多数のデモを公開しているが、これらはIE9のパワーを堪能してもらうための仕掛けでもある。動画を見て興味を持ったユーザーは、IE9をダウンロードして実際に体験してもらいたいというわけだ。非常に大規模なβテストともいえる。

33の言語でIE9β版の提供を9月16日(日本時間)より開始した。「Beauty of the Web」のWebページからダウンロードが可能だ。Windows 7と連携する機能や、HTML5対応Webページでハードウェアアクセラレーションが有効になった描画の速さを堪能してみよう

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