ITmedia NEWS >

Internet Explorer 9“β版”発表会で知る最新の“動き”「9」の時代はすぐそこ!(4/5 ページ)

» 2010年09月17日 11時30分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

HTML5を活用したWebサービスを動画で体感

 以上のプレゼンテーションがすべて終了すると、ステージ上に再びハチャモビッチ氏が登場し、「IE9によるWeb体験を楽しんでほしい」という言葉とともに背景の壁が開いて展示会場が出現した。ここから先は、展示会場で見つけたユニークなWebサービスをいくつかピックアップして動画で紹介していこう。動画を見て興味をもったサービスがあれば、IE9β版をダウンロードして実際に試してほしい。

 なお、ここで紹介するWebサービスはすべてHTML5で記述されているため、IE9以外のブラウザでも問題なくアクセスできるが、中には画面が崩れて表示されたり、表示できても動作が非常に重いことがある。このあたりがHTML5実装におけるWebブラウザ間の差異問題を示すとともに、高速実行ができるIE9のアドバンテージにもなっている。

 まずは実際に試してみるのが一番だ。ここで紹介した事例はすべて「Beauty of the Web」のWebページでも解説付きで参照できるようになっている。

展示会場の入り口にIE9体験コーナーが用意されている

今回の展示に参加、もしくは、IE9のサポートを表明したベンダーを紹介するボード(写真=左)。展示会場では、各Webサイトの開発者が自分たちのサービスをデモを交えて紹介していた(写真=右)

Yahoo! JapanのIE9デモサイト

 Yahoo! JapanがIE9のデモ用に用意したサービスは「Trendline」と呼ばれるものだ。人気の検索キーワードをランキングにして、それに関する画像や情報の一覧をWebブラウザで把握できる。HTML5とIE9のパワーを知るのに適した比較的ベーシックな作りだ。

 動画の後半でやや動きが重くなる現象が見られるが、きれいなフォントを表現するために文字表示でSVGを多用しており、それが原因で処理が重くなっている可能性があるという。このあたりのバランスやテクニックはHTML5の普及で徐々にこなれてくるだろう。

 Steam Designの「Never Mind The Bullets」は、ユーザーのマウスカーソルの動きに合わせてコミック内のコマの視点やオブジェクトが動くなど、見た目のインパクトが強い。コマの各オブジェクトはSVGで描画されており、拡大しても線は緻密だ。

 IE9以外でもこのサービスは問題なく見られるが、ハードウェアアクセラレーションの効果による描画のスムーズさでIE9の優位性を訴求できるデモだ。

 ドイツのカルルスルーエにある国立デザイン学校が制作した「Exhibition and Archive」システム。アニメーション処理が秀逸だ。

 アニメーションと動画再生/スライドショーを組み合わせたインタラクティブUIが目を引くのは、Red BullのHTML5デモだ。これもHTML5のパワーをまんべんなく活用している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.