米Yahoo!が10月19日(現地時間)に発表した第3四半期(7〜9月期)決算は、売上高が前年同期比2%増の16億100万ドル、純利益は113%増の3億9600万ドル(1株当たり29セント)だった。1株利益はThomson Reutersがまとめたアナリスト予測(1株当たり純利益が15セント)を上回った。1株利益には、2月の就職サービスサイトHotJobs売却からの利益(13セント)および、中国のAlibaba.com株売却からの利益(4セント)が含まれる。営業利益は113%増の1億8900万ドル、粗利益率は5.8%から11.8%に上昇した。
トラフィック獲得コスト(TAC)を除く売上高は11億2000万ドルで、前年同期の11億3000万ドルを下回った。
自社運営サイトにおける広告収入は前年同期比3%増の8億7700万ドル。検索広告が7%減少した一方、ディスプレイ広告が好調で前年同期比17%増だった。アフィリエイトサイトの広告収入は6%増の5億5700万ドルとなった。課金サービスは15%減の1億6700万ドル。
同社のキャロル・バーツCEOは、同社は現在、収益性と売り上げ拡大に向けた戦略を実施している段階だとし、米Microsoftとの検索提携は計画通り進んでいると語った。「われわれは非主流事業を処理する一方で、Associated ContentやCitizen Sportsなどを戦略的に買収し、Facebook、Twitter、Zyngaなどと提携することにより、6億人のユーザーへのサービスを拡大している」(バーツCEO)
今後の見通しについては、第4四半期の売上高を14億〜15億3000万ドル、営業利益を2億〜2億8000万ドルとしている。
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