2010年から続いていたOracleとの裁判がやっと終わってほっとしたのは4月のこと。この裁判は、GoogleがAndroidでJavaの著作権を侵害しているということでOracleが2010年8月にGoogleを提訴して始まりました。最高裁まで行き、「フェアユースでしょ」ということで決着。
アンディ・ルービンさんが(企業としての)Androidを2003年に立ち上げてスマートフォンを作ることにし、翌年にプログラミング言語は何にしようかと相談した際の候補はJava、JavaScript、C++の3つだったそうです。Javaの権利を持つSun Microsystemsはまだ独立企業でした。
そのSun MicrosystemsがOracleに買収されたのは2010年1月でした。
5月6日にGoogleアカウントの2段階認証を“間もなく”自動登録にすると発表したという記事は、今年自分で書いた中で2番目によく読まれました。そういえばその“間もなく”がいつからだったのかは今検索しても確認できませんでした。ごめんなさい。Googleアカウントをまだ2段階認証にしていない人は、Googleのヘルプを参考に年末年始に設定してみてはいかがでしょう。
5月は恒例「Google I/O」開催の月。今年も新型コロナの影響でオンラインでの開催でした。AppleのWWDCのように演出に力を入れるでもなく、わりと淡々と主にAI関連の技術について発表しました。「Android 12」の一般向けβ公開やWear OSでのSamsungとの協力などが気になりました。
Googleの“第3のOS”「Fuchsia」(動画などでは「フューシャ」と聞こえます)がNest HubのOSになったのも5月。見た目では分からないのでユーザーにとってはあまりピンときませんが、12月にはNest Hub MaxもFuchsiaベースになるそうで、知らないうちに広まっています。
ユーザーを直撃したのは5月末のGoogleフォトの無制限無料終了です。個人的には有料でいいので、途中でサービスを打ち切ったりせずに最後まで面倒を見てほしいものです。
廉価版のイヤフォン「Pixel Buds A-Series」の発売は6月でした。日本でも1万1900円で販売しています。廉価版といっても1万円以上。なお、ハイエンドの「Pixel Buds」は7月ごろにディスコンになった模様です。こちらは2万800円でした。ハイエンドの第2世代が出るかどうかは不明です。ただ、せっかくPixel StandでPixel Budsを無線充電しやすくしたのだから、無線充電対応ケースのハイエンドも続けてほしいものです。
そんなPixel Buds A-Seriesも手にとって見られるリアル店舗がニューヨークにオープンしたのも6月。Googleのニューヨークオフィスのビルの1階にあり、一般的なコンシューマーとあまり関わりがなさそうなGooglerたちにとってのユーザー観察の場になっているんじゃないかと思います。なので、Appleのように世界にリアル店舗を展開するつもりはなさそうです。
3月のところで「今年はあまり大きな障害がなかった」と書きましたが、最大のは6月に発生したAndroid版Googleアプリが繰り返し停止した問題でしょう。この1年で書いた中で、この記事のアクセスが最も多かったです。原因はアプリのバグだったらしく、その後のアップデートで収束しました。
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