朝晩とても冷えますね。もう冬の足音が聞こえてきました。秋はどこに行ってもうたんや?
さて先週のアクセストップは、徳島県教育委員会が高校など向けに手配した約1万5000台のWindowsタブレットのうち、3500台以上が故障で使えなくなり、授業に支障が出ている、という報道についてのコラム記事だった。
そういえば、小学2年生の息子の学校でも1人1台タブレットが配られているが、あまり活躍はしていないようだ。端末を導入することが目的になってしまい、運用や使う意義の議論が後回しになっているのではないかと感じる。
子ども達といえば最近、うちの小2と5歳が2人とも「Roblox」(ロブロックス)にハマり、毎日キャイキャイいいながら2人で遊んでいる。筆者は普段、子ども達が遊ぶゲームを一緒に楽しむことが多いのだが、Robloxに限っては、まったく食指が動かなくて困惑している。
Robloxはユーザーが作ったさまざまなゲームで遊べるプラットフォーム(PC、iPhone、Androidなど)だ。登録されているゲームは5000万を超えるとも言われている。子どもたちに人気が高いのは、キャラクターを動かしてフィールド内でシンプルな遊ぶ3Dゲーム。グラフィックスのクオリティーは、1996年発売の任天堂のゲーム機「NINTENDO 64」の3Dゲームぐらいのイメージだろうか。我が家ではタブレットで使っている。
最近の美麗なグラフィックスのゲームに慣れた筆者から見ると、Robloxの世界はどうにも古くさく見える。子ども達がプレイしている様子を見ても、正直なところ、何が楽しいのかよく分からない。
というわけで、Robloxが何が楽しいのか理解しようと、小2の息子にインタビューしてみた。
――Robloxって何が面白いんだろう?
小2 なんかハマるんだよね。
――「Nintendo Switch」とかのゲームも楽しいじゃん? でも子ども達はRobloxのゲームをそれ以上に楽しんでいるように見える。
小2 Robloxは無料でいろいろなゲームを遊べるからね。
――なるほど。Switchのゲームは有料だもんね。でも「Nintendo Switch Online」に入っているから、ファミコンのゲームなんかは無料でいろいろできるよね。それとRobloxとの違いはなんだろう?
小2 僕はアスレチックみたいのが好きだからかな?
――確かに。Robloxはキャラの全身を使っていろいろ動けるもんね。あと、公園で遊ぶみたいに、好きなように、自由に動ける。
小2 うん。Switchのスーパーマリオギャラクシーとかは、意味わかんない動作をすることがある。ちゃんと言うことをきくRobloxのほうが楽しいよ。
――意味わかんない動作って?
小2 前に進んでいるのに、惑星の上をぐるぐる回ったりとか。スーパーマリオサンシャインもそうなんだけど。
――なるほど。Switchだとボタンと十字キーを連動して動かさないと難しいし、キャラが思い通りに動いてくれないことがあるけど(我が家のJoy-Conが壊れかけているせいでもある)、Robloxは、タッチ操作で思い通りに動かせるわけだ。
小2 うん。Switchにも、パズル系とか、そうじゃないゲームもあるけど。……あっ、みてみて!
――何?
小2 これは、色かくれんぼ(ゲーム名は「カラーの隠し場所」)。指定された色のエリアにかくれるゲーム。敵にみつかんないかなーっていうドキドキとか、走るのが楽しい!
――Robloxって、追いかけたり逃げたり隠れたりするゲーム多いよね。そういうのばっかんなの?
小2 うん。そういうのが楽しいことが多い。
……なんとなく分かってきたような気がする。Robloxは、鬼ごっこやかくれんぼなど、子どもらしい遊びのできる“遊具”が存分に用意された広い公園なのだ。タブレットでタッチ操作できるので、ゲーム機などより直感的に遊べる。また、ルールが分かりやすいので、みんなで盛り上がれる。
親がRobloxを端末にインストールして子どもに渡すのは、子どもたちを広い公園に連れて行くのと同じかもしれない。親も夢中になって一緒に遊ぶことはないけれど、子ども達がキャッキャと楽しみ、時には見知らぬ子どもと交流する様子を見て、いつもホッコリしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR