では内部を見ていこう。
ミドルタワー型筐体だけあって、ゆとりのある配置で、ケーブルの処理もすっきりしている。ベイの数は、5インチと3.5インチがそれぞれ3基とやや控えめだが、その分ベイの下部にケースファンの取り付けスペースを用意している。
G-TUNEはゲーマーPCというコンセプトなので、過度の拡張性よりも、内部の温度に気を配るほうが重要なのだ。底部から空気を取り入れることで、ドライブ類が発生する熱を効率的に除去できる。なお、12センチファンが装着可能なので、熱が気になるユーザーは、大型の静音低回転ファンなどを別途増設することも可能だ。
ドライブの取り付けはいたって簡単。オレンジのツマミを90度ひねれば、ロックが解除されて自由に出し入れできるようになる。装着を終えたらツマミを元に戻して作業完了。パネルを片面だけ外すだけの作業で済むのも大きなメリットだ。
拡張カードは、最大5枚追加できる。とはいえ、現状ではUSB2.0とIEEE1394の増設ブラケットが装着されているので、不必要なら外すこともできる。背面の下方には通気口がないので、空気が滞らないよう、1段ごとに装着するのが理想的だろう。
では、基本性能をベンチマークテストでチェックしてみよう。
すべてのスコアで、これまでレビューした7万円PC 3製品より大幅に高い値を叩き出した。スペックをチェック見れば当然の値だが、グラフィックス以外でPCMark04の値が4000ポイントを超えている。シリアルATA接続のHDDが要因の一つとなっているだろう。速度的にボトルネックとなりがちなパーツだけに、恩恵は図り知れない。
PCMark04のベンチマーク測定結果 | |
HDD Score | 4192 |
Graphics Score | 2768 |
Memory Score | 4745 |
CPU Score | 4536 |
PCMark Score | 4192 |
3D Mark 2001SEのベンチマーク測定結果 | |
1024×768 32ビット | 12467 |
1024×768 16ビット | 12382 |
メーカー製PCのフラッグシップクラスに近いパフォーマンスが10万円で出せるのは、やはりすごいの一言だ。ベンチマークテストの結果だけ見ても、ゲーム以外の作業に十分な活躍が期待できるのは間違いないであろう。
なお、このITmediaオリジナルモデルと同じものをITmedia読者用にご用意いただいた。そのまま購入していただくもよし、BTOにてもう少しパワーアップするもよし。少しでも「おっ。いいかも」と思った読者は、この機会にぜひともお買い求めいただきたい。(表示価格は税込み)
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