大事なファイルを保護することは、ビジネス上の重要な命題だろう。間違って必要なファイルを削除してしまっては元も子もないからだ。このような状況からファイルを守るためにリリースされてるアプリケーションは数多くあるが、中でも「Undelete」はユーザビリティに優れ、簡単な設定でファイルを保護してくれるソフトだ。今回、最新バージョンの「Undelete 4.0日本語版」(以下、Undelete 4.0)がリリースされたので、以前紹介した「Undelete 3.0日本語版」(以下、Undelete 3.0)からの機能変更点を中心に紹介していきたい。
Undelete 3.0ではサーバにインストールして利用する「Serverバージョン」と、クライアントで利用する「Workstationバージョン」が用意されていたが、Undelete 4.0からは以下のようなラインナップに変更された。
Server Editionとそのほかのエディションにおける違いは、まずはインストールできるOSがサーバ向けとクライアント向けをサポートしていることが大きく異なる。また、ネットワーク上のほかのマシンにインストールされているUndeleteをモニタしたり、復元できる機能を持つ。
Professiional EditionとHome Editionにおける機能の違いは、Home Editionの場合は完全なスタンドアロン環境での利用になり、Server Editionと連携して、ネットワークドライブ上のファイル復元などができないことが大きな相違点だ。Professional Editonでは、Server Editionとの連携により、さまざまな機能が提供されることになる。
なお、サーバ向けのServer Editionでは、管理しているネットワーク上のPCにリモートインストールできる「プッシュインストール機能」が追加された。各クライアントにインストールする際には、その台数分のライセンスは必要となるが、1台1台のPCを回ってインストールする必要がなくなったのはありがたい。
また、Professional Editonでは、Server EditionがインストールされているPCならば、共有するネットワークドライブ上で削除されたファイルも復活が可能となった。サーバ上で共有しているファイルを間違ってほかのユーザーが削除した場合、基本的にはファイルがゴミ箱等に残らないため、困ってしまったケースも多いだろう。しかしUndelete 4.0ならば復活が可能になる。
このほか、ユーザーインタフェースにも改良が加えられている。削除されたファイルを復活させる場合、元のフォルダに戻すのか、それとも任意のフォルダに戻すかを選択できるようになった。
Undelete 4.0では、これまでのファイル保護機能はそのままに、復元箱内のファイル検索速度が速くなるなど、パフォーマンス向上が図られている。
もちろん、Undeleteをインストールする前に誤って削除されたファイルを復活させる「エマージェンシーアンデリート」機能や、復元箱からも削除されてしまったファイルを検索し、可能な限り復元させる機能も用意されている。
このほか、セキュリティの観点から、重要ファイルや機密ファイルなど、逆に復活できてしまっては困るファイルを完全に削除するための「セキュアデリート」機能も健在だ。
このようにUndelete 4.0は、誤った削除からファイルを保護できるだけでなく、ファイルのセキュリティにも活用できる優れたソフトだ。なお、発売元となる相栄電器のWebサイトには、30日間無料で試せる体験版も用意されている。導入を検討されている方は是非試してみてはいかがだろうか。
製品名 | 対応OS | 価格(税込み) |
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Undelete 4.0 Home Edition(ダウンロード販売のみ) | Windows NT4.0 Workstation(SP6以降)/2000 Professional/XP | 4725円 |
Undelete 4.0 Professional Edition | Windows NT4.0 Workstation(SP6以降)/2000 Professional/XP | 7560円 |
Undelete 4.0 Server Edition | Windows NT4.0 Server/NT4.0 Workstation(SP6以降)/2000 Server/2000 Professional/XP Professional/Server 2003 | 5万2395円 |
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