早速、PCで適当に作成したDVD-Rをコピーしてみよう。
PCの電源投入後「A」にDVD-Rブランクメディアを、「B」に元DVDを挿入する。作業はこれだけで、後は自動的にデュープ作業が行われる。PCと接続するのは、単に電源を確保するためだけであるため、状況表示用インジケータやユーティリティソフトなどはない。動作しているか否かは、各ドライブのアクセスLEDなどを見るか、しゅぃぃーんという駆動音を聞くなりしてチェックをしなければならないというのもまぁご愛敬だ。
書き込みが完了すると、「A」側に接続したドライブが自動で開く。複数枚デュープする場合は、都度ディスクを取り替えてトレイを閉じるだけでよい。なおトレイが開いている間に、「A」基板上のLEDが緑色になっていればコピー成功したことを示す。そして赤なら失敗だ。
今回、日立マクセル製と三菱化学メディア製DVD-Rメディア、そしてバルクのノーブランドDVD-Rメディアで各3枚ほどデュープを試してみた。結果は、日立マクセル製と三菱化学メディアは問題なし、対してノーブランドメディアは1回失敗した。「A」側ドライブのスペックに対応したブランド製メディアを用いた場合なら失敗は少ないと思われるが、激安メディアを使う場合は気をつけたい。
気になる記録時間は、1枚約8分40秒(8倍速DVD-R記録対応「DRU-700A」を使用した場合)だった。
では、ほかの組み合わせで試してみよう。結果は以下の通りだ。
コピー元 | → | コピー先 | |||||
CD-ROM | DVD-R | DVD-RW | DVD-RAM | DVD+R/+RW | |||
CD-ROM (VCD、音楽CD含む) | → | ○ | × | × | × | × | |
DVD-ROM (BooktypeをDVD-ROMとしたメディア、DVD-Videoなど含む) | → | × | ○ | ○ | ○ | × | |
DVD-R (データDVD、DVD-Video含む) | → | × | ○ | ○ | ○ | × | |
DVD-RW (データDVD、DVD-Video含む) | → | × | ○ | ○ | ○ | × | |
DVD-VRフォーマットで記録したDVD-RW | → | × | × | × | × | × | |
DVD-RAM | → | × | ○ | ○ | ○ | × | |
DVD-VRフォーマットで記録したDVD-RAM | → | × | × | × | × | × | |
DVD+R/+RW (DVD+R DL含む) | → | × | × | × | × | × | |
※注:ただし手持ち環境での結果のため、使用ドライブやメディア特性などで異なる可能性があります |
基本的には、
ということになる。
U2FW-IDE02Dは、2台で1万4000円前後。2台の光学ドライブ、うち1台を記録型ドライブを所持していると仮定するなら、この価格でデュープリケータが得られることになる。
数万円から数十万円といった業務用デュープリケータ製品の価格から考えると個人で導入不可能といった価格ではないし、メディアコピーのためにPCを起動してCD/DVDライティングソフトで操作して、といった操作がもどかしいと考えるユーザーであればかなり重宝するパーツではないだろうか。
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