世界最小デジ一眼“*ist DS”で旅に出かけよう〜台湾・旧正月編(4/5 ページ)

» 2005年02月24日 00時00分 公開
[ITmedia]

台湾の宴会を撮る

 次の日は、知人である白先生のお招きを受け、氏の友人宅で行われる食事会に参加させていただくことになった。

photo 大根は台湾語で幸運につながるという意味があり、正月などおめでたい日には欠かせない料理。左にある豚足は台湾料理の定番だ

 台湾人や中国人の宴会に参加するのは初めてではないが、毎度のことながら覚悟がいる。彼らの飲み方がハンパではないからだ。決して飲めない口ではない私でも、アルコール度数が50度近い白酒の一気飲みはさすがにつらい。

 だが今回出されたのは、中国でおなじみの白酒ではなく黄酒だった。蒸留酒である白酒に比べると、醸造酒の黄酒はアルコール度が控えめで20度以下のはずだ……、と油断したのがまずかった。「新年快楽、恭喜發財(あけましておめでとう、財産がたまりますように)」との掛け声で始まった乾杯合戦は延々と続き、私の意識は次第に遠のいていった。

photo 杯を両手で持ち、目下の人は立って乾杯するのがマナー。酩酊してレンズを紛失するといけないので、この日は標準ズームのみで撮影した

 台湾や中国を知る人にはご存知のように、こちらの乾杯は「杯を乾す」という意味であり、日本の一気飲みにあたる。相手から「乾杯」と言われて杯を向けられたら、飲み干すのがマナーだ。日本からの客ということで、当然私に乾杯が集中する。しかも、正月ということで彼らのテンションは高い。

photo 窓から外光が射す明るい室内だったが、ストロボを弱めに発光して、暗部がつぶれるのを抑えている

 歓迎に応えようという気持ちと、撮らなければならないという仕事への使命感との狭間で葛藤しながらも、再び気が付いた時はホテルのベッドの上で倒れていた。

 枕元にあった*ist DSを恐る恐る再生してみると、身に覚えのない写真がたくさん記録されている。酔写とでもいうべきこれらの写真は、とてもじゃないがお見せできない。以下は、まだ酔いが回る前に撮った写真である。

photo 画像仕上げの「鮮やか」を選び、ストロボを使用したので、やや赤みのある健康的な肌色で描写された
photo *ist DSに限らないが、デジ一眼はコンパクトデジカメよりも被写界深度が浅いので、近接撮影ならズームのワイド側でも背景が多少ぼける
photo 暗部から明部までがきれいなトーンで再現されている。画像仕上げの「鮮やか」を選び、ズームのワイド端で撮影
photo 記念写真の際には、わざとタイミングをずらした前後のカットも撮っておくと楽しい。赤ら顔の人が増えてきたので、画像仕上げを「鮮やか」から「ナチュラル」に切り替えている
photo カメラ好きの林さんが手にするのは、レンズ交換可能な世界最小の一眼レフ「ペンタックスauto110コンプリートキット」。今やレア物の銀塩110カメラだ。ちなみに、このカメラの18mmレンズのフィルターとレンズキャップは、*ist DSのパンケーキレンズのフードに装着できる

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