2月12日、台湾滞在の最終日。この日は知人の白先生の会社にお邪魔して、新年の仕事始めの儀式を撮影させてもらった。仕事始めといっても、この日から実際に仕事をするわけではなく、まだ休みは続くらしい。ただ、暦上での縁起のいい日だったので、この日が選ばれたそうだ。
事務所の入り口にお供え物を並べ、線香をたいて、今年1年の商売繁盛を願う。そして外に出て、爆竹を鳴らし、紙銭を燃やす。ここでは割愛するが、それぞれの行いには様々な意味が含まれている。最近の日本の正月では、だんだん“正月らしさ”が失われてきているといわれるが、台湾では伝統的な正月の行いがまだちゃんと残っているのだ。
なお、事務所内での撮影には外部ストロボ「AF360FGZ」を利用した。感度を高めてノーストロボで撮る手もあったが、鮮やかな飾りやお供え物の色をくっきりと再現するには、ストロボを使ったほうがいいと判断したからだ。また、*ist DSの内蔵ストロボだけでも撮影可能だが、外部ストロボを天井に向けて発光し、ストロボ光を拡散したほうが自然な雰囲気で撮れる。
最後にはお年玉までいただき、名残惜しい台湾を後にした。4泊5日の台湾旅行で撮影した枚数は1200カット以上になった。900カットあたりで1度だけバッテリー「CR-V3」を交換したが、十分に優秀なバッテリー性能といえる。このくらいの期間の旅なら、予備のCR-V3を1セット(2本)を用意しておけば問題はないだろう。
また、撮影カットの総容量は約2.8Gバイトである。今回持参したのは1GバイトのSDメモリーカード2枚だったが、画質設定を1段下げるか、あと1枚カードを用意していればバックアップ用のノートパソコンも持たなくて済んだだろう。
なぜ、そこまで荷物にこだわるかといえば、旅先でいい写真を撮るには荷物の量をなるべく減らし、フットワークを軽くすることが何よりも重要だからだ。これからも世界最小のデジ一眼*ist DSを持って旅に出ようと思う。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.