Windows XP正規ユーザーだけにLZHファイル展開ツールを提供

» 2005年04月07日 23時22分 公開
[佐々木千之,ITmedia]

 マイクロソフトは4月7日、Windows XP日本語版におけるWindows Genuine Advantage Program(WGAプログラム)で提供する特典として、「圧縮(LZH形式)フォルダ」を28日に提供開始すると発表した。

 圧縮(LZH形式)フォルダの提供は、3月15日に行われたWGAプログラムの説明会の際に予告されていたもの。このツールをインストールすると、LZH形式のファイルが通常のフォルダのように扱えるようになる。Windows XPが標準でサポートしている「圧縮(zip形式)フォルダ」と同様の動作だが、圧縮(zip形式)フォルダは作成もできるのに対して、圧縮(LZH形式)フォルダは展開のみサポートする。圧縮(LZH形式)フォルダを作成することはできない。

 Windows XP Service Pack 2では、zip形式の圧縮ファイルが添付された電子メールをOutlook Expressで受信した場合、圧縮ファイル内のexeファイルやスクリプトファイルを実行できないようにブロックする。LZH形式圧縮ファイルがメールに添付されてきた場合も、同様に実行をブロックでき、セキュリティが強化されたとしている。安全な実行ファイルと分かっている場合には、圧縮ファイル(フォルダに見える)のプロパティで「ブロック解除」すればよい。

「圧縮(LZH形式)フォルダ」 「圧縮(LZH形式)フォルダ」は緑色の影付きアイコンで表示される

 圧縮をサポートしない理由についてマイクロソフトでは、「開発リソースの問題だと」(プロダクトディベロップメントリミテッドウィンドウズ開発統括部の丸山氏)しながらも、ユーザーからのフィードバックを見て、圧縮への要望が多ければ対応する可能性もあるとしている。

 圧縮(LZH形式)フォルダが動作するのは、Windows XPとWindows Server 2003のすべてのバージョン(64ビット版は除く)で、WGA特典ソフトウェアダウンロードページから、28日に提供開始の予定。

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