もう1点は、ボーカルを楽しみたい、パンチのある音楽を楽しみたいといった人に向く「MM-SPP2」だ。
MM-SPP1と比較すると、本体サイズはやや大きめだが単4乾電池4本で動作し、最大音量レベルも高めに確保されている。スピーカー口径は5センチと変わらないのだが、余裕のあるサイズを活かしたバスレフ構造を採用し、サイズを超えた低音を楽しむことができる。
もちろん携帯性も意識されており、ホルダーをはずして、スピーカー部を折りたたむことにより長方体形状になり、接続ケーブルも邪魔にならないように巻きつけてプラグ部分をしっかり固定できるようになっている。日々の携帯向きではないかもしれないが たとえば休日に外で音楽を楽しむ、旅行に持ち出すといった程度なら十分手軽なサイズになる。
MM-SPP2の周波数特性範囲は、カタログスペックだけを見ると200Hz〜12000Hzと正直あまり広くはないし、実際に聴いてみた時の印象も高域は控えめだ。しかし再生周波数を欲張らず、レスポンスのよいアルミニウムコーンを採用したためか、中域の密度は非常に高く、これぞフルレンジという感じで小型のスタジオモニターのようなキレのよい音を聴かせてくれた。
ちょうどボーズ101シリーズのような印象といえば分かる人は分かってくれるだろうか。とにかくボーカルの押しが強く、中低音を非常にクリアに再生してくれる。また下手に低域、高域を欲張っていない分、音量をぐっと上げても不快な音に感じないところも印象がよい。
またMM-SPP2には、携帯音楽プレーヤー設置用ホルダーが用意され、スピーカーオープン時に、左右のスピーカーの間にホルダーを固定することができる。サイズとしては第4世代iPodにぴったり合わせたものだが、iPod miniはもちろん、それよりコンパクトなほかの携帯音楽プレーヤーや携帯電話なども収められ、屋内ならそのままひょいと好きな所に持ち運んで音楽を楽しむことも可能だ。
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