5インチベイに内蔵できる水冷キット2005年モデル――「WATERCOOLER WC-202」週末アキバPick UP!レビュー(2/3 ページ)

» 2005年06月06日 15時42分 公開
[古田雄介(アバンギャルド),ITmedia]

メインラジエータの設置には光学ドライブ+3センチ程度の奥行きが必要

 水冷キットは、PCに組み込む前に各パーツを連結させて動作チェックするのが定石だ。ジョイントをきつく締めたと思っても、パーツ自体が不良品で水漏れが起きるなんて事態もたまに起こるからである。最近はさすがに少なくなったようだが……。

photo ポンプ→CPUブロック→VGAブロック→セカンドラジエーターの順に接続。水漏れをチェックするため、すべてのジョイント部が横や下向きになるように置く
photo ジョイントをしっかり固定していても、ゴムワッシャをかましていないと水漏れする可能性が高い。冷却水の入り口側だけでなく、出口側にもはめておこう

 動作チェックが済んだら、そのままマシンに組み込む。

 CPUブロックとセカンドラジエータは順調に固定できたが、メインラジエータの装着にはやや手こずった。背面から伸びるチューブがマザーボードのメイン電源と干渉して、うまくベイに収まらないこともあるので注意したい。

photo メインラジエーターは(コンパクトタイプではない普通の)光学ドライブとほぼ同じ奥行きサイズだが、チューブのため、後方にもう3センチほどスペースが必要になる

 メインラジエーターは上面には排気ファンがあり、底面にむき出しの冷却フィンがある。そのため上下段に空きをつくっておくのが望ましいし、最低でも上1段ぶんは空けておきたかったわけだが、電源コネクタと干渉するため、泣く泣く1段上のベイに付け替えた。真上にはDVDドライブがあり、正常に動作するか少し不安である。

photo ATXケースに組み込むとこのような感じになる。チューブの長さはハサミで切るなどして調節できるが、今回は面倒だったのでそのままの長さで使った

 また、グラフィックスカードにはロープロ対応の玄人志向「RD70-A64C」を使用しているが、標準で付属するアタッチメントではうまく固定できなかった。ねじ穴の位置は合っているが、コンデンサが干渉する。苦肉の策として、ねじ穴に金属入りの結束バンドを通して固定した。

冷却性能のカギはメインラジエータ

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