TVなどに接続してリモコンで電源入れると、最初に再生メディアタイプを選択する画面が表示される。
登場時期がそれほど離れていなかったため、以前試した姉妹製品の3.5インチモデル「DC-MC35UL」(レビュー参照)とソフトウェアはほぼ共通ではないかと予想していたが、画面レイアウトなど各所が異なっており、メディア選択画面もファイル一覧画面の上に位置するタブを選択する形式となっている。
メディアタイプを選択し、フォルダを辿ってファイルを選択すると再生を開始するといったあたりはおおむね競合製品などと共通だ。「ENTER」ボタンでは選択したファイルのみの再生になるが、「PLAY」ボタンで操作した場合はそのファイルから連続再生され、「PREV」「NEXT」ボタンで前後のファイルへの移動ができる。
レジューム再生もサポートし、直前に再生していたファイルなら停止位置からの改めて再生できる。ただし一度電源を切ってしまうと無効になるので、あくまでちょっと再生を止めておきたいといった場合に利用できる機能だ。
音楽再生時に便利なランダム再生機能は備えていないが、代わりにファイル一覧をシャッフルする機能を備え、実質ランダム再生のように使用することができる。ファイル一覧で、リモコンの「3」ボタンを押すたびにシャッフルが実行される。再生順がそのとき何となく分かってしまうのはちょっと興ざめするかもしれないが。
特殊なファイルの再生機能としてはDVD-VideoのISOイメージ、DVD-Videoを構成するIFO/VOBファイルを再生することができる。Iメニュー操作にも対応しており、家庭用DVDレコーダーでほぼ一杯に記録した2層DVD-Rから吸い出したISOイメージも問題なく再生できた。
なおちょっとしたことだが、フォルダの階層を戻った時に、以前選択していたフォルダにあらかじめフォーカスされるといったあたりも、再生したりファイルを探している場合などには便利と感じる。さらには、フォルダが一覧表示されている画面で「PLAY」ボタンを押すと、そのフォルダをまたがって連続再生してくれる。たとえばアーティスト/アルバムといった階層でファイルを保存しておけば、特定アーティストの複数のアルバムの曲を連続再生するといったことが行える。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.