このほか、フロントにはUSB2.0やIEEE1394とサウンド入出力、S/PDIFなどのインタフェースが出ている。当然、これらのインタフェースはUX945Gにすべて用意されているので、ケースには備わっているが使えないインタフェースがある……というような自作PCにありがちなことももちろんない。
では、内部を見てみよう。内部へのアクセスには、背面に4つあるローレットスクリュー(手回しネジ)を外せば簡単にカバーがはずれるようになっている。
カバーもアルミ素材でできているため非常に軽い。使用されているアルミの板自体はさほど厚いわけではないため、静粛性が保てるか第一印象ではやや疑問ではあったが、工作精度は高く、いわゆる安物ケースにありがちな垂直が出ていないとか、穴の位置が微妙にズレているというようなことはない。
ところで、電源ユニットもローレットスクリューで止められている。本体カバーはともかく、電源は「なぜ?」と思ったが、それは実組み立てに入ったところで分かった。これは後ほど述べることにする。
ケース内部の冷却機構部分に目を移そう。
12センチの背面ファンと電源ファンが排気を担う。吸気は側面にある吸気口からなされる感じだ。12センチの大型ファンは静かな傾向にあるだろうが、これひとつで本体内部を冷却できるのかという疑問もちょっと湧いてくる。そう思って一番熱を出すと思われるCPU部分を見ると、これには8センチの横向きファンが取り付けられている。ベアボーンキットでよく使われている冷却ファンだが、これによってCPUの熱はケース側面より排出されるようだ。つまり、背面ファンで排出されるのはCPU以外の熱なので、大きなファンでゆったり排出する程度でも大丈夫なのだろう。
最近のキューブ型のトレンドといってしまえばそれまでだが、こうやって冷却風の分離を行うことで、結果的に静音化にも貢献しているものと思われる。
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