地上デジタル放送もすぐ見られる手軽さが光る──NEC「VALUESTAR W VW970/EG」2006年春の地デジ対応モデル連続レビュー(3/4 ページ)

» 2006年02月24日 16時14分 公開
[八木慎伍,ITmedia]

液晶ディスプレイは32インチとリビングサイズに

 NEC製大型液晶一体型PCの走りとなったVALUESTAR Wが26インチワイド液晶を搭載して登場したのは2005年4月。まだ半年しか経っていないのに、春モデルはより大きい32インチワイド液晶を搭載した。

 新しくなったのは液晶サイズだけでない。Pentium D 820(動作クロック2.80GHz)や、ギガビットLANに加え、HDDを2台搭載したRAIDの採用(出荷時はRAID 0設定)など、グラフィックス機能を除けば、ハイエンドPCに近い構成になっている。

 32インチのワイド液晶ディスプレイはIPSパネルを採用する。リビングに設置して大人数で見ることが想定されるPCでは広い視野角が求めれるが、VALUESTAR Wはその点、(詳細なスペックは公表されていないものの)上下/左右共に視野角は広く輝度も充分だ。視野角が広いため、個人的にはTV視聴時における暖色系の色があっさりしているように感じたが、このあたりは好みの範疇なので、とくに気にするものでもない。

 搭載するスピーカーも充実している。ツイータを組み合わせた2ウェイスピーカーに加え、本体下にはサブウーファーも装備するので、TVとしては充分な音質と音量を確保できる。

 なお、カバー内のAV入力端子から入力された映像は、ディスプレイに表示できるが、MPEG-2にエンコードして録画できない。録画をするには本体左側のAV端子に接続する必要がある。

 ディスプレイの明るさ調節ボタンがカバーの中にあるのは、AV視聴時とPC使用時で自動的に輝度を変える仕組みが導入されたためだ。USBやメモリカードスロットなどが前面にあるのは使いやすいのだが、できればここにIEEE 1394も欲しい(なぜか、左右の側面にはIEEE1394が装備されているのだが)。

 なお、左側面に用意されているTVアンテナ端子はデジタル/アナログ共用のもの。VHF帯とUHF帯が混合されているなら、そのまま接続すればいいので便利でもあるのだが、もし、それぞれ別々にアンテナ線が来ているときは混合器で一本化する必要がある。

出力系端子、カードスロット、USB 2.0、チャンネル、音量、輝度設定ボタンが筐体前面にあるカバーの中に用意されている

右側面にあるPCカードスロットはユーザーが座ったまま使うにはちょっとアクセスしにくい場所にあるので注意が必要だ。光デジタルオーディオ端子(角形)はPCオーディオの出力のみ。TVの音声はここから出力されない

左側面の光デジタルオーディオ出力(角形)は、TVチューナーからの出力。BSデジタルサラウンド放送を受信しているときは5.1ch AACで出力される。残念ながらこのインタフェースからPCオーディオは出力されないので、VALUSTAR Wのすべての音声を「外付けAVアンプ」で出力させる用途には使えない

付属するキーボードとマウスは共にワイヤレス仕様になっている。2.4GHz帯を採用しており到達距離は3メートル。従来のVALUESTAR Wと同じく、本体下にキーボードをスライドして収納できるスペースを持っている。キーボードの出し入れによって電源のオン/オフやMediaGarageなどのソフトを起動させることが可能だ

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2024年04月26日 更新
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