年を通して定期的に新製品が登場するジャンル、それが外付けHDDケースだ。こちらは徐々にではあるが、最近売れ筋のタイプが変化している。2月はそれを端的に示す製品が複数登場している。
3.5インチモデルは複数のドライブを搭載できる製品が、いま人気である。クレバリー1号店は「センチュリーの複数HDD搭載可能なHDDケースである“ドライブドア”がブレイクして以来、2から4台のHDDを搭載可能なタイプがかなり売れています。それに伴い、新規に参入するメーカーも増えてきました」と話す。
2月第1週に登場したRiteUP「レイド同盟4(RURD4IV) 」もHDDを4基搭載できるタイプ。シリーズ名とは違い、単体ではRAID対応ではない(一部のRAIDカードと連携してRAID構成のドライブを内蔵できるようになっている)が、Serial ATA HDDに対応する。価格は1万6000円前後(左)。2月第3週には、ネットギアから初のLAN接続タイプの外付けHDDケース「SC101 」が登場した。こちらはIDE HDDを2基内蔵でき、単体でRAID 0を構築できる。価格は1万4000円前後(右)
また2.5インチや1.8インチ用の製品は、メモリカードスロットや液晶パネルを搭載するなどAV・デジカメ向けストレージ用として特化する製品が増えている。BLESS秋葉原本店は「ノートPCでHDDを換装したあと、モバイルストレージとして、あるいはデジカメやケータイと併用するために導入するというユーザーが多い傾向ですね」という。
2月初めに登場したユートビア「RAPSODY S25 」。別途USBポートを備え、USBメモリやマスストレージクラス対応デジカメなどを接続し、双方向でデータコピーができる機能を持つ。搭載するLCDは日本語表示に対応しており、ステータスやバッテリー残量がチェックできる。価格は1万2000円前後(左)。2月第2週には、恵安からメモリカードスロット付きの2.5インチドライブケース「KPD-2500S 」が登場した。対応メディアはSDメモリカードとメモリースティック、スマートメディア、CFの4種類。メモリカード内のデータをPCレスでHDDにバックアップできる。価格は6000円前後(右)
もう1つ、今月の密かなヒット商品となったのが、ラトックシステム「RD-35MR5LG 」だ。本製品は筐体にダンボール採用し、それを組み立てると3.5インチHDDが5基入るラックとなるものとなる。俺コンハウスは「価格も1000円ほどと安価なので、別の製品のついでにオマケ感覚で買っていく人が多かったです。2月末現在もかなり売れていますが、たくさん入荷したのでまとめ買いも歓迎しますよ」とのことだ。
ラトックシステム「RD-35MR5LG」。同社のリムーバブルトレーの形状サイズに合わせて作られているため、ベアドライブで置くとスペースがやや空いてしまうが、ちょっとしたパーツ置き場としても重宝しそうだ。価格は980円ほど
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