2006年7月、第1弾として「エマージェンシーボタン」「グリッターパネル」「ファイヤーランチャー」「ストームブラスター」の計4モデルを投入する。これらが備える機能を改めて確認しておこう。
エマージェンシーボタンは、「もはやこれまで……」となったときのための自爆スイッチをイメージしている。上面にセキュリティ解除ボタンが、そして内部にはメインの“エマージェンシーボタン”が備わる。価格は3990円(予価、以下同)。
セキュリティ解除ボタンを押すと「ががががが」という効果音とともにシャッターが上下に開く。中のエマージェンシーボタンを押すと、危険を促すサイレンが鳴り、自爆──もといPCの電源を落とす。演出用ムービーの変更や、PCシャットダウン以外に任意のアプリケーションを割り当てられるカスタマイズ機能が備わる。
なおシャッターは時間が経つと自動的に閉じる。
「なぜって“危険”だからです。誤って押すと大変なことになりますから」
グリッターパネルは、各種情報を表示するコクピット上などのパネルをイメージしている。最大4基を連結でき、CPUやメモリ使用量、日付、時間のほか、長いパターンの文字列を連結してマーキーで流したり、音楽再生時の音域レベルを表示するグラフィックイコライザなどを表示できるようにする予定だ。価格は1台5985円。
付属するユーティリティツールで、表示文字列には任意の文字列のほか、メールタイトルやRSSタイトルなどを表示できるようになっている。連結時は、1基めは時間の表示、残り3基は連結した文字列を表示といった各々を組み合わせた表示も可能だ。
この基地には、AIを備えたマザーコンピュータがある(と想定。空間づくりは各々のユーザーにゆだねられるので、あくまで“イメージ”だが)。
「突然しゃべり出したり、勝手に何かを表示するようになるかもしれませんね」
なお「秘密基地をつくろう!」シリーズでは、何かボタンを押したりレバー操作するたびに効果音が鳴り、コマンダーが叫び、意味深なムービーが流れるようになっている。このコマンダー・MC役(声役)となるのが島田朋尚氏だ。彼は劇団「しゅうくりー夢」に所属する役者である。
池澤らチームの要望は「(ガンダムふうな、などの)色を付けないで欲しい。ただし秘密基地っぽくして欲しい」であった。端的に考えるだけでかなりハードルが高い。
「これから企画通してくるからさ、という時点で呼ばれたんです。普通、声優役とかMCやるときにはある程度方向性が決まっており、決められた台本に沿ってしゃべるんです。でもこれの場合は、ほとんど決まっていない(笑)。もちろん収録前にあらかじめ用意されていたものものもありましたが、それと同じくらいの量の新たな台詞がその場で決まっていくんです。“もうダメだ〜”なんて瀕死の芝居なんかもその場で言われてしましたよ」(島田)
これらの苦労の末に生み出された演出が、ユーザーをぐいぐい引き込んでいき、“その気分”にさせる。この徹底した“音”へのこだわりも注目したいポイントだ。
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