「揚天」に「旭日」──レノボ“中国”最新PCラインアップは面白い山谷剛史の「アジアン・アイティー」(3/3 ページ)

» 2006年04月19日 11時27分 公開
[山谷剛史,ITmedia]
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「旭日」という名の中国製ノートPC

 レノボはノートPCにおいても複数シリーズのラインアップを抱える。パーソナル・ビジネスモデルの「天逸」「旭日」と大企業用のビジネスモデルの「昭陽」がある。ここではパーソナルユーズの「天逸」と「旭日」を紹介したい。

 「天逸」シリーズはさらに「天逸F20」「天逸200」「天逸100」「天逸80」の4シリーズ、「旭日」シリーズは「旭日125」「旭日160」の2シリーズに分類される。以前「天逸」シリーズはハイスペックノートで「旭日」シリーズはバリューノートという分け方がされていたようだが、今では両者の価格差はあまりない。重さは1キロ後半、厚さは3センチ前後と、いまどきのモバイルノートに比べると大きく重い。

 取り立てて特別な機能が追加されているものはない。デザインも一般的だが、コカコーラやミッキーマウスをモチーフにしたデザインのモデルもある。値段は最安値の「旭日125」のモデルが5999元(約9万円)。上は1万元(約15万円)を越えるものも。最安のノートPCですら、中国一般消費者の感覚でいうと、給料4〜6カ月分。ノートまだまだ手に届きにくい。

レノボ中国のノートPC「旭日160」

最廉価モデルの旭日125では「コカコーラモデル」なるものも用意されている

 PCは中国庶民にとって値の張るものだけれども、それでも以前に比べ安くなった。中国人の給料が全体的に上がっていることとレノボPCのラインアップから価格の高いモデルが一掃されたということも庶民から見た「体感価格」が下がっている要因といえる。1、2年前には2万元(約30万円弱)を越えるデスクトップPCが存在したのだ。あのときは、こんなもの誰が買うのだと思ったが今はない。

 ところで同社PCではいくつかのモデルでOSにDOSが導入されている。このDOSプリインストールモデルは、後で海賊版WindowsをインストールするためのダミーOSと考えられていた。最近になって中国が著作権保護に力を入れていることを国際社会にアピールしているが、その一環として、レノボは米国時間4月17日に同社製のPCに正規版Windowsをプリインストールするという合意をマイクロソフトと交わした

 中国にあるほかのPCメーカーも4月中に、「方正科技」(略称:方正 英語名はFounder)「清華同方」(略称:同方)、それに家電系メーカーの「TCL電脳」がマイクロソフトと、今後正規版Windowsをプリインストールするという合意を交わしている。そういった中国の動向から、今後中国No.1のレノボのPCについても、DOSプリインストールモデルがなくなる可能性は高い。

 レノボはキワモノ的モデルも販売している。レノボは中国政府(中国科学院)が大株主なため、中国産の新技術を搭載した実験的新機種を過去にリリースしてきた。例えば中国独自CPUを搭載したPCがそうだ。個人的な話になるが、以前興味本位で「方舟2号」CPU搭載の網鋭1200を購入しようとしたが、町のレノボショップでは売っておらず、レノボ通販ダイアルで網鋭1200を買いたい旨を伝えたら、「良くないからやめとけ」と電話の担当者に諭されて買えなかったことがある。それも過去の話ではあるが。

通販担当者が「やめとけ」といった中国製CPU“方舟”搭載の「網鋭1200」
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