ハイエンドPCとワークステーションの境界線を考える:元麻布春男のWatchTower(2/2 ページ)
インテルの新CPU投入に合わせて各社がワークステーションのラインアップを一新した。日本HPの製品を例に、ハイエンドPCとの境界線を考えてみた。
高度なノウハウを備えたワークステーションの低価格化が進む
ワークステーションで利用されるOSの主流がUnixからWindowsへと移り変わり、CPUもかつてのRISCがx86に置き換えられるにつれ、もはやハイエンドのPCとワークステーションで違いはなくなってしまったように思いがちだ。確かにこれは、ハードウェアのスペック表だけを見る限り、間違ってはいないかもしれない。だが、ワークステーションには、長時間にわたり持続的に高性能を発揮させるために不可欠なボディ設計や冷却の工夫など、単にスペックを高めただけではないノウハウが注ぎ込まれている。Z800は、それを実感させてくれるワークステーションだ。
逆に、ワークステーションを支えるコンポーネントの多くがPCと共通化、あるいはPCにルーツを持つ技術をベースにするようになったことのメリットに低価格化が挙げられる。内部スペックだけでなく、電源ユニットや冷却ファン、剛性が高く、メイテナンスのしやすいボディなど、さまざまな工夫が凝らされたZ800シリーズだが、最小構成の価格は21万円台からとなっている。この構成はOS(32ビット版Windows Vista Business)を含むものの、グラフィックスを含まないが、上述の通りグラフィックスオプションは1万円台から用意される。ハイエンドPC、特にSkulltrailプラットフォームをベースにしたものなどに比べれば、かなりお得感が漂う。そういう意味では、ハイエンドPCを検討している個人ユーザーにも、十分魅力的な選択肢となり得るのではないだろうか。
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