インテルブースでこっそり展示していた“インテル製”水冷クーラーCOMPUTEX TAIPEI 2006(2/2 ページ)

» 2006年06月08日 19時04分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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Intel 965でサポートされた新技術もアピール

 Intel Core2 DuoとIntel 965シリーズを搭載するデスクトップPCやCentrino Duo搭載ノートPCの製品展示以外にインテルが力を入れていたのが、これら最新のCPUとチップセットでサポートされた新しい技術やこれから登場するソフトウェアの紹介だ。Intel Core2 DuoとIntel 965を組み合わせたシステムでサポートされるIntel Clear Video TechnologyやIntel Quiet Systemから「これから登場するLinix」まで幅広いデモを行っている。

Intel Quiet System Technology(Intel QST)はシステムの温度を監視してクーラーファンの回転数を動的に変化させることで静音性能を向上させる。また、消費電力を65ワット以下にとどめることで、省スペースPCでもIntel Core2 Duoを搭載して高いパフォーマンスを発揮できるようにする。実際のデモにおいてもIntel QSTを有効にしたPCと無効にしたPCでははっきりと分かるほどファンの音量が異なっていた
Intel Clear Video Technology(Intel CVT)はIntel G965に内蔵された新しいグラフィックスコア「Intel GMA 3000」でサポートされる高画質化機能だ。デモではIntel CVTに対応したInterVideoを使ってIntel CVTを有効にした画面(左のディスプレイ)と無効にした画面(右のディスプレイ)を並べて、HDコンテンツ再生時の画質の違いをアピールしていた

512Mバイトのメモリを搭載したノートPCで動いていたのは8月にリリースが予定されているSUSE Linux Enterprise 10。説明していたNovellスタッフの「Windows Vistaを待たなくても大丈夫」という言葉が印象的だった

「Intel Edition」マザーに「Intel」の水冷クーラー

 Gaming PC Zoneはインテルブースの奥の奥、実は廊下の突き当たりに設けられている。F1シミュレータゲームが動作する3台のマシンと並んで動いていたのはNVIDIAのQuad SLIとATIのCrossFireマシン。NVIDIAのシステムではnForce 590 SLI Intel Editionが、ATIのシステムではCrossFire Xpress 3200 Intel Editonがそれぞれ搭載されていた。

 CrossFire Xpress 3200にはインテルが現在開発を進めている「Intel Advanced Liquid Cooling Tecnology」(Intel ALCT)の基幹ユニットとなる水冷クーラーユニットが実装されている。Intel ALCTは「低コスト」「メンテナンスフリー」「簡単設置」の実現を目指した水冷技術。今回実際に動作するユニットのデモを行っているが、まだまだ実験段階でリリースの予定は未定。Intel ALCTが完成した場合、CPUのリテールボックスにこの水冷クーラーが同梱される可能性があるわけで、実に興味深い試みといえるだろう。

Quad SLIを組み込んだシステム(写真左)とCrossFireを組み込んだシステム(写真右)にはともに「Intel Edition」のチップセットが搭載されていた
CrossFireシステムに搭載されたIntel ALCT対応の水冷CPUクーラーユニット。ラジエータユニットとクーラーユニットをつなぐのはフレキシブルなチューブではなく金属製のソリッドなパイプだ
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