“しっぽ”なしはWindowsで使えるの?――アップル「Wireless Mighty Mouse」:Wireless Mighty Mouseレビュー後編

» 2006年08月10日 11時50分 公開
[こばやしゆたか,ITmedia]

使い勝手はMighty Mouseそのもの。“しっぽ”の有無は関係なし

 さて、レビュー前編ではマウスの外観やソフトウェアを見てきたが、実際の使い心地はどうなのだろうか。Power Mac G4+DBT-120、 Power Mac G4+DN-BT03D、iBook G4内蔵Bluetooth、17インチIntel iMacといった環境でしっぽなしMighty Mouseを使ってみたが、どれでも問題なく使えた。使い心地はしっぽ付きMighty Mouseとまったく変わらない。無線だからということで心配される遅延も感じられなかった(*8)。

 マウスの電源を切ったり、マウスを落として電池が抜けたりすると、Bluetoothの接続が切れる。この場合、電源を入れ直してからマウスボタンを押すと、再接続される。再接続にかかる時間はだいたい3秒くらいだ。なお、マウスを移動させただけではだめで、ボタンをクリックしなきゃいけないようだ。

 Mac本体がスリープした場合も、マウスボタンをクリックするだけでスリープを解除できる(*9)。このときも、マウスを動かしただけではだめで、ボタンのクリックが必要だ。これはしっぽ付きと挙動が違う。

 ところで、しっぽ付きMighty Mouseは、しばらく使っているとくりくりボールにホコリが詰まってうまく動かなくなるという症例が報告されていた。幸いなのかあいにくなのか、わたしのところでは発生していないのだけれど、アップルのTIL(Tech Info Library)にもこのように書かれている。このほか、5ミリ幅程度に細く切った紙をボールのすき間に入れて、ゴミをかきだすというような技もユーザー間では伝承されている。

 しっぽなしも、見たところ、くりくりボール周辺の作りには差がないように見える。やはりすき間からホコリが入りそうだ。というわけで、掃除機の中身をくりくりボールの周りにぶちまけるということをやってみたのだけど、動きが悪くなる症状は再現できなかった。もっともこれだけでは、対策がなされているのか、時間をかけないと再現されないのか、掃除機の中身が不適切だったのかは不明だ。これも、しばらく使ってみないと結論が出ない。

意味もなく“くりくり”してしまうスクロールボール(写真=左)。右の写真はスクロールボール部を分解したところ。長期間使っていると、ローラーにゴミが付着する可能性がある

ところでWindows環境では使えるのか!?

 こちらの記事でも触れているとおり、しっぽ付きMighty Mouseの対応OSにはWindows 2000/XPが含まれていた。でも、しっぽなしは違う。Windowsは対応OSではなくなったのだ。でも、Boot Campの登場で、Intel MacでWindows XPを使うという状況も発生するようになっている。実際はどうなのか試してみた。

 まず、17インチIntel iMacにBoot Campを使ってインストールしたWindows XP(SP2)で実験した。OSから内蔵Bluetoothは認識できているので、「Bluetoothデバイス」コントロールパネルで「追加」を選んで、Mighty Mouseが見つかったら、それを選択して「次へ」だ。

Wireless Mighty Mouseの追加は「Bluetooth デバイスの追加ウィザード」で行う(画面=左)。マウスの場合はパスキーは使用しないで問題ない(画面=右 *10)。

 これでシステムを再起動すると、マウスはちゃんと認識され、普通の縦スクロールマウスとして使えるようになる。横スクロールは効かない。くりくりボタンや感圧センサーボタンは第3/第4のボタンとして認識されているようで、それに対応しているアプリケーションなら、使うことができるようだ。例えば、Internet ExplorerやFirefoxといったWebブラウザでは、くりくりボタンをクリックするとドラッグでスクロールするモードに移行するし、感圧センサーボタンは「戻る」の意味で使うことができる。

 PC本体を「スタンバイ」にした場合、しっぽ付きMighty MouseからPCを目覚めさせることはできず、キーボードを叩くしかない。また、目覚めたあとログイン名を問う画面になったところから、マウスが使えるようになるまではおよそ20秒かかる。ちょっと不安になるけれど、待っていれば認識されるので大丈夫だ。

 次に、DN-BT03DをつないだWindows 2000(SP4)で実験した。ドライバにはBlueSoleil 2.1.3 Standard Versionを使用。このドライバの場合、セキュリティを最小にしても、パスキーを問われてしまう。試しにいろいろやってみたら、しっぽ付きMighty Mouseのパスキーは「0000」であることが分かった(*11)。それで無事認識させることができた。

 認識したあとは、前述のケースと同じだ。普通の縦スクロールマウスとして使用できる。Internet Explorer上では、くりくりボタンを押すとドラッグでスクロールするモードに入るし、感圧センサーボタンが「戻る」の意味になるのも一緒だ。

 この対応状況は、しっぽ付きMighty Mouseのときとまったく一緒だ。なのに、あのときはWindowsが対応OSに入っていて、今度はそうじゃない。横スクロールができない以上、対応OSと言いにくいのは分かる。ここは、あのとき言ったことをもう一度繰り返す。アップルは早くWindows対応ドライバを作るべきだ。Boot Campがある以上、その必要性はずっと大きくなっているのだから(*12)。

Wireless Mighty MouseはWindowsでもホイールマウスとして利用できる(画面=左)。マウスのプロパティを見ると、「HID 準拠マウス」と認識されているのが分かる(画面=右)

*8内蔵BluetoothあるいはDBT-120が古い場合、遅延が生じることがあるそうだ。この場合は、Bluetooth Firmware Updater 1.2で解決することがあるようだ。

*9「システム環境設定」の「Bluetooth」の「設定」で、「Bluetoothデバイスがスリープを解除することを許可」しないようにもできる(デフォルトは許可)。

*10参考にしたWebサイトはこちら。

*11分かってみると、「Mighty Mouse 0000」で検索したらいくつも引っかかった。

*12Steer Mouseみたいな汎用マウスドライバがWindowsにもあればいいんだけれど。

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