「Core2 Duo」「Intel G965」構成の新世代コンパクトPC──デル「Dimension 9200 C」(2/2 ページ)

» 2006年09月20日 10時09分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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省スペースと筐体デザイン、パフォーマンスのバランスが絶妙にとれた設計に注目

 9200Cの魅力として、まずは、5150Cから継承されたスタイリッシュなデザインと小さなフットスペースが挙げられる。超小型とまではいえないものの、よりコンパクトなスリムタワーPCにありがちな「スタンド」が不要なため、デスクトップPCとしてはフットスペースは最小の部類に入るはずだ。レバーひとつで側面パネルを取り外しでき、nano BTXマザーボードを採用した内部構造も5150Cから変更されていない。内部のドライブなどもレバー操作で簡単に着脱できる。ドライブ類の増設などはできないが、メモリや拡張カードスロットにアクセスする場合など、かなりぎっしりとパーツが詰め込まれているだけにこのレバーとレールを多用した筐体のデザインは便利だ。

 5150Cと比較した9200Cの優位性となると、やはりCore2 Duoの採用ということになるだろう。パフォーマンスの向上だけでなく、動作音と発熱が抑えられたメリットも大きい。動作音に関してはアイドル時でも「動作している」ことがようやく分かる程度で、3D系の重いベンチマークを実行したときでもファンの回転数が上がっるなどの変化は感じない。Pentium 4やPentium D搭載PCに見られた「起動時は爆音」といった現象も見られないのは注目に値する。

 5150Cのレビューで見られたシャシー全体が熱を帯びるといった傾向も見られない。コンパクトな筐体ゆえに静音性を突き詰めるというわけにはいかないと思うが、動作音も及第点でサイズとパフォーマンス、静音性能のいずれも満足させる非常にうまい設計がなされたPCといえる。ただし、これはあくまでも「Core2 Duo E6300」というCPUを組み込んだ評価機における状況であることはよく留意しておくべきだろう。

Dimensionシリーズの特色でもあるツールフリーのメンテナンスはDimension 9200 Cにも継承されている。筐体内部は省スペースPC特有の「混み具合」だが、デバイスを容易に取り外せる
BTXフォームファクターのマザーボードにはPCI Express X16スロットとPCI Express X1スロットが1つずつ、メモリスロットは4つそれぞれ搭載されている

光学ドライブはノートPCで使われるスリムタイプを1つ搭載可能。筐体には3.5インチドライブベイも1つ用意されており、BTOでFDDかカードリーダが選択できる
グラフィックスカードはロープロファイルのファンレス製品が用意されている。GPUはRADOEN X1300 XT、もしくはRADEONX1300 Proとバリュークラス。HDDのステーには通風用のモールドが用意されている
Dimension 9200 CのBTOで用意されるメモリはPC2-4200 DDR2 SDRAM。最小構成では256Mバイト×2の512Mバイト、最大構成では512Mバイト×4の2Gバイトまで搭載可能

Vistaを待ちきれない人のためのスタイリッシュコンパクトPC

 気になるパフォーマンスだがCore2 Duo E6300とRADEON 1300 Proの組み合わせでPCMark05が4742、3DMark05の標準設定(1024×768ドット、nonAA、Optimaise)で2547とミドルレンジPCとしては不満ない結果を出している。Webブラウジングにメール、オフィスアプリによる処理という日常的な用途はもちろんのこと、FFベンチの結果を見れば分かるように3Dゲームも最新の超ヘビーなタイトルでなければ楽しめる。

またミドルレンジPCを使うユーザーにはグラフィックスはオンボードで十分という場合も多い。参考までにチップセット内蔵のIntel GMA X3000を利用した場合のベンチマークも行なってみた。PCMark05ではやはりグラフィックス関連のスコアは大幅に低下するが、メインメモリをビデオメモリとして共有することで影響を受けそうな(メモリ帯域にシビアそうな)テスト項目「Video Compression」でもほとんどスコアに変化はない。スコアも3953を記録している。

 Webブラウザを使ったりオフィススイートを利用したりする分にはRADEON X1300 Proを装着した状態と体感上の差はまったく感じない。さすがに3DMark05やFFベンチといった3Dグラフィックス系ベンチのスコアは苦しいが、3Dゲームをやらないなら問題ではないだろう。余談だがグラフィックスカードの取り外しは、ツールフリーの高いメンテナンス性のおかげで、ものの30秒で済んでいる。

 ミドルレンジPCである9200Cは、そのパフォーマンスが突出することがないが、省スペース性に優れ、高いパフォーマンスに似合わず動作音や発熱がぐっと抑えられた。スタイリッシュなデザインとコンパクトなサイズ、高いメンテナンス性をもつ筐体の優秀性は5150Cでも高く評価されていることでも分かる。BTOでその構成を柔軟に変えられる9200Cであるが、ここは、とくにCPUにCore2 Duoを搭載する構成における「パフォーマンスと静音性能、省スペース性」の高いバランスを高く評価しておきたい。

PCMark05
PCMark4742
CPU4772.0
Memory4414.0
Graphics2829.0
HDD5501.0
HDD - XP Startup8.9
Video Encoding339.9
Image Decompression26.4
WMV Video Playback49.5

1024×768ドット、nonAA、nonAniso1024×768ドット、4XAA、8XAniso1600×1200ドット、nonAA、nonAniso1600×1200ドット、4XAA、8XAniso
3DMark05 3DMark Score2547213615711138

PCMark05(Intel GMA X3000)
PCMark3953
CPU4769.0
Memory4405.0
Graphics1543.0
HDD5408.0
HDD - XP Startup8.8
Video Encoding347.1
Image Decompression26.0
WMV Video Playback51.6
3DMark05 3DMark Score(1024×768ドット、nonAA、nonAniso)736

FINAL FANTASY XI for Windows オフィシャルベンチマークソフト3
RADEON X1300 ProLow7619
High4743
Intel GMA X3000Low1963
High1273

Dimension 9200C評価機構成BTOオプション
CPUIntel Core 2 Duo E6300(1.86GHz)Core2 Duo E6300、Pentium D (805、820、915)、Pentium 4 651
チップセットIntel G965
L2キャッシュ2Mバイト
メインメモリ容量2Gバイト512Mバイト(256Mバイト×2)、1Gバイト(512Mバイト×2)、2Gバイト(512MB×4)、2Gバイト(1Gバイト×2)、4Gバイト(1Gバイト×4)
規格PC4200 DDR2 SDRAM
メモリスロット(空き)4(2)
HDD容量500Gバイト80/160/250/320/500Gバイト
内蔵ドライブDVD+R DL対応DVD±RWドライブDVD+R DL対応DVD±RWドライブ、DVD-ROM/CD-RWコンボドライブ
グラフィックスカードRADEON X1300 ProRADEON X1300 XT、RADEON X1300 Pro
ビデオメモリ256Mバイト
サウンドチップIntel HD Audio(オンボード)Intel HD Audio(オンボード)、Sound Blaster Audigy Advanced HD Audio
拡張スロットPCI Express x16×1、PCI Express x1×1
ドライブベイ5.25インチ(スリム)×1、3.5インチ×1、シャドウベイ×1
USB背面6、前面2
IEEE1394背面1、前面1
キーボードUSB日本語キーボードUSB日本語キーボード、Bluetooth日本語キーボード
ポインティングデバイスUSBスクロール光学マウスUSBスクロール光学マウス、Bluetoothマウス
イーサネット10/100Base-TX LAN(オンボード)10/100Base-TX LAN(オンボード)、IEEE 802.11a/g/b
FAXモデムV.92対応 56KbpsFAXモデム
外形寸法9.4 x 31.5 x 36.5センチ
重量7.4キロ以上
搭載OSWindows XP Home Edition SP2Windows XP Home Edition、Windows XP Professional、Windows XP Media Center Edition
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