コラム
» 2006年11月24日 19時00分 公開

ワイド時代の幕開け:Vistaに最適なディスプレイ環境をねっとりと検証する (2/5)

[瓜生聖,ITmedia]

DVD映画を鑑賞する

 ワイド液晶モニタで使われる「16:10」という比率で最初に思いつくのがDVD鑑賞だ。そもそも「8:5」と表記すればいいものをわざわざ「16:10」と書いているのは、DVDの16:9を意識してのことだろう。DVDで提供されるコンテンツには映画が多く、ほとんどの場合は通常のTV放送(スタンダードサイズ)よりも横長のサイズであるビスタサイズ(1:1.66〜1.85)やシネマスコープ(1:2.35)が用いられている。

 これらのコンテンツを余すところなく表示しようとすると、従来のスクエア画面では表示に寄与しない部分が上下に出てくる。Fig.3のとおり、1:1.85のアメリカン・ビスタサイズをスクエア画面で見た場合には実に全画面の1/3が利用されないことになる。

 逆にスタンダードサイズを見る場合にはワイドモニタでは両端に表示できない部分が出てくる。しかし、左右端はWindowsメディアプレイヤーなどでもプレイリストなどに使用される部分であり、比較的利用しやすい部分でもあるのだ。

ビスタサイズとスタンダードサイズの表示領域比較

 DVD映画の視聴にワイド液晶モニタが適していることに異論はないだろう。

ワイドでOffice 2007を試す

 次はPCを仕事に使う場合の環境を考えてみる。Microsoft Officeはタスク志向になったOffice 2003あたりから画面の構成が変化した。「やりたいこと」が右側に表示され、ユーザの思考をじゃませずにサポートするような構成だ。また、Outlook 2003では初めて縦に3分割した画面が採用された。これらは画面を「横に分割」して利用しているため、ワイドモニタ向きと言える。

 11月6日に完成したOffice 2007になるとメニュー系統が劇的に変わる。いままで一番左端のメニューは「ファイル」だと決まっていたものだが、その場所には「ホーム」というタブに置き換わった。また、「ファイル」メニューの下にあったサブメニューはWindows Vistaのスタートメニューに似たOfficeボタンから選択するようになった。

 Office2007ではメニューを選んで表示されるサブメニューの中から目的の処理を選ぶのではなく、「リボン」と呼ばれるツールボックスからアイコンを選択する。かつてのメニューの場所にあるのは「リボン」を切り替えるためのタブだ。そのため、ツールバーにして4段分ほどの領域を常にリボンが占有している。

WXGA+(1440×900)とSXGA(1280×1024)では表示されているスタイルの数が違うことが分かる

 このリボン用の領域は縦方向には固定であり、横方向のサイズによって各リボンが伸縮する。そのため横方向に長いほうがより多くのアイコンを表示させることができ、マウス操作が少なくてすむ。もっとも、ほとんどの場合は1280ピクセル以内にすべて納まるようにデザインされているようだ。どちらかというとワイドモニタではリボンによって垂直方向がさらに狭くなった印象がある。

 それでは各アプリケーションごとに見ていくことにしよう。

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