いわゆる単機能プリンタではなく、複合機を購入するユーザーの多くは、カラーコピー機能に魅力を感じて選ぶことが多いだろう。ここでは、写真と文字を含むA4カラー原稿をA4普通紙にカラーコピーした。コピー開始のボタンを押してから、排紙が完了するまでの時間を計測している。今回のテストでは、スキャナ部のイメージセンサが起動する際に行うウォームアップの時間を含んでいない。よって実際の利用シーンでは、ファーストコピータイムが計測結果より長くなる場合が多いだろう(長くても10秒くらいだが)。
A4普通紙のカラーコピー | |||
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用紙 | 標準 | きれい | |
PM-A970 | 普通紙 | 28秒59 | 1分03秒29 |
PM-A920 | 普通紙 | 31秒56 | 1分16秒26 |
PM-A820 | 普通紙 | 34秒63 | 1分44秒03 |
用紙 | 標準 | きれい | |
MP960 | 普通紙 | 43秒05 | 1分32秒51 |
MP810 | 普通紙 | 32秒72 | 1分10秒58 |
MP600 | 普通紙 | 29秒95 | 1分10秒22 |
用紙 | 標準 | 高画質 | |
C7180 | 普通紙 | 36秒41 | 1分33秒89 |
C5180 | 普通紙 | 36秒17 | 1分31秒53 |
結果は、どのモデルも標準設定で30秒弱から36秒程度に収まっており、速度的な不満はない。今回のテストは写真要素の多い原稿だったが、文字の割合など、原稿によって多少の速度差は出るだろう。普通紙コピーでは画質より視認性を重視するだろうから、どの複合機も画質は「標準」設定で十分と言える。
再びPCとUSBで接続し、スキャン機能の速度を測定した。Adobe Photoshop CS2から各複合機のスキャナドライバ(TWAIN)を呼び出し、L判縦向きのプリント写真をスキャンしている。計測項目の「プレビュー」は、スキャナドライバでプレビューを実行してから画像が表示されるまでの時間、「CR」はプレビュー実行からイメージセンサが戻り切るまでの時間(キャリッジリターンまでの時間)だ。「600dpi」は、600dpiの読み取り解像度で本スキャンしたときの時間となる。ここでもイメージセンサのウォームアップ時間は含んでいないため、初回のプレビュー時間は掲載結果より遅い場合が多いだろう。
PCからL判写真をスキャン | |||
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プレビュー | CR | 600dpi | |
PM-A970 | 11秒21 | 16秒16 | 21秒43 |
PM-A920 | 7秒58 | 10秒83 | 17秒66 |
PM-A820 | 7秒55 | 10秒81 | 35秒57 |
MP960 | 5秒18 | 10秒53 | 12秒65 |
MP810 | 5秒21 | 10秒41 | 12秒88 |
MP600 | 12秒09 | 21秒37 | 32秒76 |
C7180 | 8秒23 | 15秒12 | 41秒46 |
C5180 | 7秒79 | 10秒37 | 52秒06 |
結果は、MP960とMP810が高速で、PM-A920とPM-A970がそれに続く格好だ。ミドルレンジのMP600とPM-A820ではスキャン速度が遅れる。C7180とC5180は少々遅めの結果となった。なお、キヤノンの3モデルは、プレビューや本スキャンの前に自動でキャリブレーションが行われるため、トータルのスキャン時間が長くなる場合がある。
最後に、フィルムスキャンの速度を比較した。8モデルのうち、フィルムスキャンに対応しているのは、PM-A970、PM-A920、MP960、MP810、C7180の5モデルだ。いずれもAdobe Photoshop CS2から各複合機のスキャナドライバ(TWAIN)を呼び出してスキャンした。原稿の35ミリポジは、スリーブから切り取った1コマ。「プレビュー」と「CR」の計測は、L判縦向きプリント写真の条件と同じだ。
PCから35ミリネガフィルムスキャン | |||
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プレビュー | CR | 2400dpi | |
PM-A970 | 1分56秒93 | 2分01秒69 | 2分44秒43 |
PM-A920 | 1分20秒13 | 1分23秒11 | 1分50秒13 |
PM-A820 | − | − | − |
MP960 | 15秒56 | 19秒57 | 1分37秒88 |
MP810 | 15秒49 | 19秒33 | 1分38秒25 |
MP600 | − | − | − |
C7180 | 22秒54 | 27秒57 | 1分45秒89 |
C5180 | − | − | − |
PCから35ミリポジフィルムスキャン | |||
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プレビュー | CR | 2400dpi | |
PM-A970 | 40秒57 | 45秒66 | 1分36秒88 |
PM-A920 | 47秒34 | 50秒34 | 1分42秒51 |
PM-A820 | − | − | − |
MP960 | 15秒43 | 19秒57 | 1分16秒36 |
MP810 | 15秒36 | 19秒24 | 1分16秒56 |
MP600 | − | − | − |
C7180 | 17秒39 | 22秒58 | 1分25秒21 |
C5180 | − | − | − |
エプソンとキヤノンのモデルはデフォルトでサムネイルプレビューを行うことから、6コマが存在するスリーブだと、画像処理のため、プレビューの画像表示に要する時間が長くなる。MP960とMP810のプレビューが高速なのは、プレビュー時の品質を落として、速度を優先するためだろう。次にプレビューが高速なのはC7180だった。PM-A970とPM-A920はやや待たされる印象だ。本スキャンでもMP960とMP810が高速で、C7180、PM-A920、PM-A970と続いている。
次回はいよいよ最終回。複合機8モデルのプリント/コピー/スキャンにおける画質をチェックし、最終的に検証結果をまとめる。
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