「AREA51」で“UFO探知機”の性能を検証する:なっ、なんだってぇー!!(2/3 ページ)

» 2006年12月20日 15時30分 公開
[小林哲雄,ITmedia]

AREA51(のギリギリ)で調査開始

 次に行ったのはラスベガスである。と言ってもギャンブルもショーもユータンとは無縁で、ラスベガスから車で3時間近い「あの場所」が今回の調査の本命といっても過言ではない。その名は「AREA51」。

 一般の地図には記載のないかの地は、米国政府の厳重な管理のもとUFOの調査が行われているという(噂だ)。このAREA51があるとされている場所は「Nellis Air Force Range/Nevada Test Site」としか記載されていない広大なエリアのどこかにあるのだが……その秘密のベールは、インターネットによって破られつつある。

 以前、マイクロソフトがスポンサーになり全米の多くのエリアの衛星写真をみることができる「TERRASERVER」が出たとき、UFOマニアたちはAREA51の近辺を調べ、その位置のリンクが置かれた。ただしこのTERRASERVERは、いまからすると信じられないぐらいユーザーインタフェースが悪く、画質も悪かった(いまでも画質は悪いし、データも古い)。

 現在はGoogleの「Google Maps」が驚くほど簡単に秘密のベールを剥いでいる。公式の地図には載っていないはずの場所は「Area 51」というキーワードであっさりと見つかってしまう。それだけでなく、本来は辺鄙な地域なので高解像度衛星写真が用意されていないにもかかわらず、この区画だけは「最高解像度から1つ荒い」ところまで拡大できるのだ(このすぐ後にリンクを用意している「ギリギリの位置」ではここまで拡大できない)。ここまで見えてしまうと、なんというか、風情がない。

 今回はAREA51の現地調査としてRachel,NVをめざした。「人口98人、Alien??」と公式ページに記載されているほどの僻地だが、ここにはLittle A'le'innというレストラン兼モーテルがあり、その手のグッズも多い。名物はALIEN Burgerだ(注:エイリアンの肉が使われているわけではない)。

人口98人、エイリアン?(写真=左)。この辺りで唯一のレストラン兼モーテル「Little A'le'inn」の看板(写真=右)

 それではユータンを手に握りしめてAREA51(のギリギリ)まで接近してみよう。

RachelにあるETハイウェイの看板

 ラスベガスからはI-15を27マイル北上、US-93を83マイル走ってNV-318へ入り、すぐにNV-375へ分岐して40マイル弱走るとRachelに到着する。このNV-375(州道で立派なハイウェイ)は「ETハイウェイ」という名が付いている一方で、「全米でもっとも車が走らないハイウェイ」としても知られている。

 Rachelまで行かず、NV-375を14マイル走行後「51 Road」という未舗装路を12マイル走って車を泥まみれにすると、かなり激しい内容の警告を記した看板のある「AREA51の入口」に到達した。看板をよく見ると英語で「撮影禁止」と書いてある。砂漠の荒涼とした風景や澄んだ青空を撮りたかったのだが、偶然にも看板が写ってしまった(じゃまな看板め!)。

これが51 Roadの端(写真=左)。未舗装路を延々20キロほど進まなければいけないが、こんな道でも速度標識がある。看板の警告はかなり激しい(写真=中央/右)

 それ以上行くと本気で危険(右手には監視のジープが止まっているのでうかつなことはできない)なので、看板の前に車を止めて車内でユータンを作動させてみた。と、反応アリ。前日はもしこれで反応しなかったらどうするんだと本気で眠れなかったのだが、一安心である(反応があろうがあるまいが、おバカな企画に変わりはないのだが)。やはりAREA51にはUFOがっ! 

AREA51(のギリギリ)でユータンを動かすと反応アリ(写真=左)。ジープに乗った監視員がいる。うかつなことはできない雰囲気だ(写真=中央)。手持ちのGSM携帯は圏外で使えない。何かあっても助けすら呼べない(写真=右)

「Black Mailbox」、そして「Little A'le'inn」へ

 AREA51の噂の真偽を確かめたあと、帰りは定番ポイントである「Black Mailbox」へと向かった。NV-375の途中にポツンとある「元黒い(現白くて落書きだらけな)郵便箱」がそれだ。その上でユータンを動かすと、やはり反応があった。

地球上で最も有名な郵便箱(かもしれない)Black Mailbox。奥に見えるのがハイウェイでこの辺はこのポスト以外何もない(写真=左)。そのBlack Mailboxの上でチェックすると、反応アリ(写真=右)

 さて、ここまでくればLittle A'le'innに行かない理由はない。店内でコーヒーを飲みつつユータンを動かすと反応アリ。宇宙人もよくこの店を利用するのだろうか。ちなみに店内に置かれた作り物のエイリアンくんはかなり傷んでおり、ぐったりしていた……。

Little Aleinn。上に見えるパーキングマークの写真はわりと有名だ(写真=左)。店内で動作させたところ反応アリ(写真=右)

 なお、RachelはKFC(ケンタッキーフライドチキン)が宇宙に向けて広告を出した地でもある(プレスリリースにはAREA51に広告を出したと書いてある)。KFCに記載されている場所と図面の位置には多少の齟齬があるが、結論から言うと12月7日の時点では更地に戻っていた(プレスリリースは日本のKFCも出していたが、一般窓口で聞いたところではいつまで広告を出していたかは不明だった)。

 この広告を見てくるのも今回の調査の目的だったので、何のために行ったのだとかなりガックリしてしまった。こんな短期間の掲示では広告効果が期待できないのではないだろうか。また、Rachelから最寄のKFCまでは80マイルもあり、仮に宇宙人が広告をみて興味を引いた場合、近くにKFCがないと怒るのではないかと多少不安を感じている。激怒した宇宙人による地球侵略の引き金にもなりかねない。

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