直販なら6万円以下でVista PCが買える!?――NEC「ValueOne MT」生まれ変わったシンプルPC(2/2 ページ)

» 2007年02月23日 16時30分 公開
[南里純一,ITmedia]
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パーツの選択が可能な直販モデルはさらに魅力的

 前述したように、店頭向けの本シリーズは3モデル用意されているが、違いはそれほど大きくない。ミドルレンジの「MT800/7A」はメモリが512Mバイト、HDD容量が250Gバイトのシングル構成になり、ローエンドの「MT600/7A」は、CPUが3GHz駆動のPentium 4 531にスペックダウンするが、メモリやHDD容量はMT800/7Aと共通だ。

 今回試用したMT850/7Aの実売価格は12万5000円前後で、下位のMT800/7Aは10万5000円前後、MT600/7Aは8万5000円前後と、価格差はちょうど2万円/4万円で、MT600/7Aのコストパフォーマンスの高さが目立つ。シングルコアだが3GHz駆動のPentium 4だけにパフォーマンスは悪くなく、自分でパーツを追加していくベースモデルとして選択するのもよさそうだ。

 一方、同社の直販サイト「NEC Direct」では、スペックをカスタマイズできる「ValueOne G タイプMT」がラインアップされている。店頭モデルの性能を大きく上回る構成や、より安価な構成で購入可能なのが見どころだ。

 CPUは高速なCore 2 Duo E6400(2.13GHz)が選べるほか、Celeron D 352(3.2GHz)を選択すればより価格を抑えることも可能だ。グラフィックスカードはGeForce 7600 GTやDVI-Dインタフェースカードの追加が、HDDは500GバイトのRAID 1(250Gバイト×2)や1.6TバイトのRAID 5(400Gバイト×4)、逆に80Gバイトのドライブ1基という構成も選べる。光学ドライブに関してはBlu-ray Discドライブのほか、DVD-ROM/CD-RWのコンボドライブやCD-ROMドライブも選択できる。OSは、店頭モデルと同じWindows Vista Home Basic以外に、Home PremiumやBusinessを用意する。もちろん、液晶ディスプレイをはじめとして、Office Personal 2007やOffice Personal 2007+PowerPoint 2007の追加も行える。

春モデルで追加された直販専用機「ValueOne G タイプST」。横幅99ミリ、容積が約13.7リットルというスリムボディが魅力だ

 また、店頭モデルでは標準で付属する外付けスピーカーや内蔵メモリカードリーダーを外すことにより、さらなる低価格化も図れる。通常のメーカー保証を大きく超える3年間長期保証を選べるのも、直販モデルならではの魅力だろう。Webサイトで入手可能なクーポンコードを利用すれば、量販店のポイント還元分に迫る値引きを期待できるのも見逃せない。原稿執筆時は、最小構成時の価格が7万9905円だったが、上記クーポンを適用することで2万1000円引きの5万8905円と6万円以下でVistaマシンを入手できたのには驚かされた。

 付属ソフトウェアを極力絞り込み、液晶ディスプレイも省いてシンプルなPCに特化したValueOne MTシリーズだが、PC使用歴が長いPC USERの読者ならば、店頭モデルよりも直販モデルでスペックをカスタマイズして購入する方が、低価格かつシンプルという本シリーズのメリットをより引き出せると感じる。

 なお、春モデルからNEC Directの直販専用モデルとして、幅99mmのスリムケースを採用した「ValueOne G タイプST」が新たに加わった。こちらは、チップセットがPCI Express x16をサポートしないIntel Q963 Expressになり、メモリの最大容量が2Gバイト止まりになるなど割り切りが必要になるが、容積が約13.7リットルと設置スペースが少なくてすむのがポイントだ。用途に応じて選ぶとよいだろう。

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