1月30日深夜のWindows Vista販売イベントは、メーカーやショップ側の期待をやや裏切る結果となってしまった。当初は深夜販売限定で売る予定だった「Windows Vista Ultimate α」も2月中旬まで店頭に並んでおり、新OSのスタートダッシュは成功したと言い難い。しかし、PCパーツショップの売り上げは1月30日を起点に、おおむね上向きに転じた様子だ。
T-ZONE.PC DIY SHOPは「Vista登場から目に見えて売り上げが上がっています。Vistaの全容がつかめたことで、将来の乗り換えを考慮してパーツを買う人も増えているようです」と話す。また、高速電脳は「ウチのお客さんはOSと関係なくPCを構築する人が多いと思うけど、意外にVista登場以降は売り上げが伸びてるね」と、予想が外れて喜んでいるようだ。
PCパーツベンダーもこの流れを後押しするように、Vista特有の機能に対応した新モデルを投入している。23日にはASUSTeKが「Vista Edition」を標榜するマザーボードを2モデルリリースした。上位の「P5B Premium Vista Edition」には、パソコンと同期したAVコンテンツなどを表示できる「Windows SideShow」対応のサブモニターを付属。そのほか、ReadyBoost用の512Mバイトメモリをオンボードするなど、Vistaに乗り換えたくなる新機能を多数盛り込んでいる。
2月末の時点では、高価なためか、Vista Editionモデルの人気は今ひとつのようだが、「問い合わせは多数いただいているので、まもなくブレイクするでしょう」(TSUKUMO eX.)と、店員さんの表情も明るかった。
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