Windows Vistaの販売が始まった。
深夜販売限定のUltimate DSP版パッケージ「Ultimate α」(512MバイトのUSBメモリが付属)を300本用意したTSUKUMO eX.では、23時前からVistaガールズとUltimateブラザーズによるゲーム大会が行われていたが、23時30分過ぎに応援隊としてアキバを巡るセイン・カミュ氏が登場、大抽選会を行った後、ついにカウントダウンが始まった。
カウントダウン直前の除幕式にはマイクロソフト Windows本部 本部長ジェイ・ジェイミソン氏が登壇し、「秋葉原は世界のコンシューマーPC市場の中心。そのアキバでWindows Vistaの発売に立ち会うことができ非常に光栄です」(日本語で“うれしーでーす”とも)とコメント。また、インテルのロビー・スウィヌン氏も駆けつけ、「Windows VistaとCore 2 Duoは非常に相性がいい。TSUKUMO eX.でもバンドル製品を販売しているので是非体験して欲しい」と宣伝も兼ねる祝辞を述べた。
なお、TSUKUMO eX.で行われた直近の深夜販売イベントは、8月に行われたインテルのCPU「Core 2 Duo」以来となる。鈴木氏によると、Core 2 Duoの同店の販売数はCore 2 Duo搭載PCも含めるとこの5カ月間で3万3千個以上、秋葉原がPC市場をリードする存在であることは実証済みと述べ、Windows Vistaに対しても同様の期待を寄せた。ちなみに、同店のVista予約販売数はすでに3千本を超えており「今晩で4千本は確実」としている。
さて、寒空の中(しかも月曜日の深夜に)行列を作り、いちはやくWindows Vistaを手に入れた人はどのような思いでこの“最新OS”を待っていたのだろうか。2番めに製品を受け取った女性「Y・S」さんに話を伺った。終電の時刻が迫る短い時間の中、どうもありがとうございました(ちなみにこの女性は3番めに並んでいた方。わざわざ大阪から来て2番めに並んでいた人は食事に行ってくると言ったきり戻ってきていないという……)。
――おつかれさまでした。ええと……だいぶ並んでましたよね。
Y・S 「9時間ですね(笑)」
――月並みですが、いまの心境をお聞かせください。
Y・S 「うれしいでーす、ずっと待っていたので」
――Betaは使ってなかったんですか?
Y・S 「はい。あえて使わずに待ってました。だから、帰ってからインストールするのが(Vistaの)初体験になるんですよ」
――わざわざ深夜に並んだのは限定パッケージ目当てですか?
Y・S 「もちろんすぐ使いたいから。あ、でも、これだけ待ったんだから、αを買うべきでしたかねー」
――帰ったら疲れて寝てしまう、なんてことは……。
Y・S 「絶対寝ません、気合いで入れます(笑)」
――ありがとうございました。気をつけて帰ってください。
なお、秋葉原以外の深夜販売の状況や、詳報は追って掲載する予定。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.