今後の展開としては、45ナノメートルプロセスのPenrynが挙げられた。デュアルコア、またはクアッドコアで展開し、L2キャッシュのサイズ増加やグラフィックス、ビデオ、オーディオ関連の新しいSSE4命令が47個追加されるほか、動作クロックが3.0GHz以上まで引き上げられる。壇上ではPenryn搭載PCとCore 2 Quad搭載PCでVC1形式への動画エンコードにかかった時間を比較するデモが行われ、それぞれ18秒、47秒とSSE4命令によりマルチメディア用途で絶大なパフォーマンス向上が実感できることをアピールした。
「Apple TV」など手軽にPCとTVを接続できる機器が登場し、ユーザーはより高度な4C体験を求めている。業界を牽引するリーダーとしてIntelは家電市場にも変革をもたらすべく、従来と同様のCPUとチップセットを組み合わせたディスクリート製品に加え、新たにSoCアーキテクチャを採用した「Intel CE2110」を投入する。Intel CE2110は、1.0GHzのCPUコアとビデオ・オーディオ機能、I/Oコンポーネントを備えたワンチップ構成の統合メディア・プロセッサだ。主なターゲットはHD TVやマルチメディアプレイヤー、STBなどが想定されている。なお、SoCとは「System-on-a-Chip」の略で、2008年にはプロセッサコアにメモリコントローラ、I/Oコントローラ、AVパイプライン、グラフィックス機能、セキュリティ機能などがすべて1つのチップに内蔵された家電向けSoCチップのリリースが予定されていることも明らかになった。
「これまではPCだけが4C体験を提供できていたが、今回のSoCによってIA(Intel Architecture)は家電分野(Consumer Electronics)にも本格的に進出する。IA in CEにより、PC以外の家電でも4C体験が提供できるようになる」とキム氏はまとめた。
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