インテルとAMDが主役を奪い合った1カ月間5分で分かった気になる、6月のアキバ事情(2/4 ページ)

» 2007年07月03日 11時55分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

新ブランドCPU「Athlon X2」が登場――価格改定情報でショップはやや混乱気味

Athlon X2 BEシリーズ。BE-2300は1万2000円前後、BE-2350は1万4000円前後で販売されている

 Pentium Dual-Coreに続き、13日にはAMDからも新ブランドCPU「Athlon X2」が登場した。Athlon X2は「現行のAMD製CPUはすべて64ビット動作のOSに対応しており、認知度も高まった」(AMD・土居憲太郎氏)ことにより、従来のブランド名から“64”を省いている。

 BE-2300/2350は、デュアルコアながらTDP 45ワットを実現した低消費電力モデル。1万円台前半の低価格と低い消費電力が受け、各ショップで好調に売れているという。「AMDユーザーは自作の中上級者が多く、低消費電力モデルはインテルに比べてよく売れる」とはショップの声

 また、Athlon X2が登場したころから、海外のWebサイトを中心に従来のAthlon 64 X2が7月に価格改定されるという噂が広まりはじめた。自作PCに詳しい人の多くは関連情報を収集する習慣を身に付けているため、これにより買い控えが発生。いくつかのショップは、パーツとセットでAthlon 64 X2を2000〜6000円引きで販売するキャンペーンを行って対策したが、「どうせしばらくすれば安くなるので、ユーザーの反応はイマイチ」(某ショップ)とのことで、劇的な効果は出ていない様子だ(関連記事:「AMDの責任者出てこい」――CPU価格改定でショップから怨嗟の声)。

 価格改定により、現行で最上位のAthlon 64 X2 6000+は2万円台前半に下がると見られているが、代わりにハイエンドに座るモデルが登場する話は聞かない。ただし、6月30日のAMD主催イベント「エクスペリエンス・ザ・2K」で、“兄貴”ことAMD・土居憲太郎氏は、年内に次世代ブランド「Phenom」が登場すると明言。その中にはもちろん、同社が“真のクアッドコア”と呼ぶ「Phenom X4」も含まれている。

各ショップでAthlon 64 X2の上位モデルが安く買えるキャンペーンが実施されている(写真=左/中央)。エクスペリエンス・ザ・2Kで発表したAMD製CPUのロードマップ(写真=右)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月27日 更新
  1. マウスコンピューターがPC全製品の受注を停止 法人向けPC「Mouse Pro」も購入不可能に 販売再開は2026年1月5日から順次 (2025年12月26日)
  2. そのアプリ、本当に安全ですか? スマホ新法で解禁された「外部ストア」と「独自決済」に潜むリスク (2025年12月26日)
  3. さらばWindows 10、ようこそ“画面付き”パーツ 古参も新規もアキバに集った2025年を振り返る (2025年12月26日)
  4. 25Gbpsインターネット時代の“モンスターマシン” ミニワークステーション「Minisforum MS-02 Ultra」を試す (2025年12月25日)
  5. Ryzen 7×GeForce RTX 5050 Laptop GPUの「ASUS TUF Gaming A16 FA608UH」がセールで16万9800円に (2025年12月25日)
  6. HHKB Studio専用の「木製」「アルミ製」キートップが登場 PFUダイレクトで1月5日発売 (2025年12月25日)
  7. 購入制限はグラフィックスカードにも――年末のアキバ、厳しさが増す一方で「9800X3D」特価セットが登場 (2025年12月27日)
  8. 「買うならお早めに」が悲痛な叫びに変わった年末 猛暑の後に“価格高騰”の寒波が襲った2025年PCパーツ街 (2025年12月25日)
  9. 「テクノロジーが前面に出すぎていた」――アイロボットジャパン新社長が語る、ルンバ復権への“原点回帰” (2025年12月25日)
  10. ソースネクストが8万9800円(期間限定で7万4800円)の「Windows 11 Pro 15.6インチノート型PC 1TB」を販売開始――ストレージ容量を倍増 (2025年12月26日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー