例年、COMPUTEX TAIPEIが開催される間は、めぼしいPCパーツを待つ“空白に期間”が訪れるが、今年は直前にインテルの新チップセット「Intel P35/G33 Express」を搭載したマザーボードが各社から登場し、話題が途切れることはなかった。
Intel P35/G33 Expressは、従来のCore 2 QuadやCore 2 Duoに加え、まもなくの登場が予想されるFSB 1333MHz動作の新型Core 2 Duoにも対応する。メモリはDDR2とDDR3をサポートしており、新製品にはDDR2/DDR3に両対応するモデルもみられた。ただし、現状では普及しきって値ごろ感のあるDDR2のみに対応する製品が大半だ。
発売当初は様子見するユーザーが多かったが、いくつかのショップでは月末にかけて順調に売れ行きが伸びているという話を聞いた。「いきなり膨大な数の新製品が出たので、お客さんも我々も違いを調べるのに時間がかかりました。月末には2万円弱のP35マザーがよく売れるようになりましたね」(某ショップ)とのこと。
6月2日から17日までの土日には、カフェソラーレリナックスカフェ秋葉原店で、インテル主催の展示イベント「Intel in AKIBA 2007」が開かれた。
ベンダー各社のP35/G33マザーが展示され、メインステージではインテルの“神様”こと天野氏や、声優の古谷徹氏などの著名人がトークセッションを行い、会場は連日すし詰め状態に。ちなみに、天野氏は6月30日のMSI主催イベント「MSI P35夏祭り」でも、クアッドコアやP35マザーに関するトークを行っており、6月の週末には頻繁にアキバを訪れていた。
なお、9日前後から新ブランドのCPU「Pentium Dual-Core E2000」シリーズも登場している。Coreマイクロアーキテクチャを採用した低消費電力のデュアルコアCPUで、価格は1.8GHzの「E2160」が1万2000円台、1.6GHzの「E2140」は1万1000円前後。ただ、既存のCore 2 Duoが十分値ごろで消費電力も低いことから、目立った売り上げは記録していない様子だった。
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