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» 2007年08月10日 11時11分 公開

白いSantaは1000台限定:HPのスペシャルモデルは、夏だけど“雪景”――「HP Pavilion Notebook PC dv6500/CT Special Edition」 (1/2)

“ZEN-Design”を推し進める日本ヒューレット・パッカードの個人向けノートPCに、雪景(sekkei)をイメージした「Special Edition」が登場。実際の質感や性能のほどをチェックしてみた。

[富永ジュン,ITmedia]

“雪景”をイメージした新デザイン採用の限定モデル

HP Pavilion Notebook PC dv6500/CT Special Edition

 日本ヒューレット・パッカードの個人向けノートPC「HP Pavilion Notebook PC」シリーズは、一貫してボディデザインに「ZEN-design」を採用している。これまでに禅寺の石庭で見られる砂紋をイメージした「Zen-design 砂紋(samon)」、池に生じる水面の波紋をイメージした「ZEN-design 雫(shizuku)」をラインアップしていたが、今回紹介する「HP Pavilion Notebook PC dv6500/CT Special Edition」は、ZEN-design 第3弾となる「ZEN-design 雪景(sekkei)」を採用した1000台限定の特別モデルだ。

 ZEN-design 雪景は、同社いわく「混沌から静寂へ」というコンセプトに基づき、「降りしきる雪が不規則に風に舞い、深く降り積もる様子」をイメージしたもので、HP Pavilion Notebook PCシリーズにおいて唯一のホワイトボディとなる。グレーとホワイトの楕円形の幾何学模様をランダムに配置した、まさに雪が降り積もるかのようなグラデーション模様が天板に描かれており、和風ともイームズやジョージ・ネルソンに代表されるミッドセンチュリー風とも取れる不思議な模様だ。

 この模様は、ボディ外装の樹脂成形と模様の転写を同時に行う「HP Imprint」技術によって実現されており、最終工程で表面に塗装を行う従来の方式よりも色落ちや色はげ、キズなどに強いという特徴がある。携帯電話や化粧品の外装材、自動車の内装材など、高いデザイン性が求められる分野で使われる装飾技術を応用したものでだ。ベースとなる「HP Pavilion Notebook PC dv6500/CT」と同一の丸みを帯びた流線型のボディや真っ白なカラー、つややかなコーティングとあいまって、まさに女性用化粧品のコンパクトのような雰囲気を醸し出している。閉じた状態ではメカっぽさをまったく感じさせないので、インテリアとの調和を考えたPC選びの際には真っ先に候補として名前が挙がることだろう。

これまで採用されたZEN-Designの砂紋(写真=左)と雫(写真=右)
ZEN-Design 雪景(sekkei)を採用した液晶ディスプレイの天板部分(写真=左)。限定モデルらしく、本機には「Special Edition」のプリントが施されている(写真=中央)。パームレストは天板部分と異なる模様が見られる(写真=右)

 ラッチレスの液晶ディスプレイを開けると、液晶の外枠はホワイト、キーボードとパームレスト、タッチパッドなどはメタリックシルバーでまとめられており、一気にシャープな印象となる。パームレスト部分にも“ZEN-design sekkei”が採用されているが、こちらはグラデーションではなく幾何学パターンが取り入れられている。なお、底面部分はほかのHP Pavilion Notebook PCシリーズと同じツヤ消しブラックだ。

 前回取り上げた「HP Pavilion Notebook PC dv2405/CT」と同様、DC入力や各種インジケーターランプ、キーボード上部のマルチメディア操作ボタンには、高輝度かつ省電力の青色LEDランプが配置され、さらにシャープさを引き立てる。男性的なブラックボディのdv6500/CTとは見ためがかなり異なるので、ホワイトボディを好むならばぜひ店頭(現状、東京都内のビックカメラ3店舗に限られるが)で実物を見てほしい。

システム面は従来モデルを踏襲し、HDMI端子の搭載も可能

dv6500/CTでは省くことができた30万画素のWebカメラだが、本機では標準で内蔵される(写真=左)。

 一方、基本的な仕様やBTOオプションについては、HP Pavilion Notebook PC dv6500/CTとほぼ同一だ。357(幅)×257(奥行き)×41(高さ)ミリというボディサイズと、約2.86キロの重量も変わりない。

 開発コード名“Santa Rosa”ことCentrino Duoモバイル・テクノロジーが採用され、チップセットはIntel GM965 Express、CPUはCore 2 Duo T7300(2.0GHz/L2キャッシュ4Mバイト)とCore 2 Duo T7100(1.8GHz/L2キャッシュ2Mバイト)からの選択となる。グラフィックス機能は、Intel GM965 Express内蔵のGMA X3100のほか、DirectX 10対応のNVIDIA GeForce 8400M GSが選択可能だ。後者を選ぶとチップセットがIntel PM965 Expressになるとともに、本体左側面に上位機の「HP Pavilion Notebook PC dv9500/CT」と同じHDMI端子(バージョン1.2a準拠)が追加される。

 HDMIケーブル1本で、より大きな画面の液晶ディスプレイや液晶TVに映像と音声を伝送できるのは非常に便利だが、以前指摘した時と同様、HDMI経由で液晶TVなどの外部スピーカーからPCの音声を出力させるには、「コントロール パネル」の「サウンド」から「スピーカー」のデバイス使用状況を手動で「無効」に変更する必要がある。ユーティリティやワンタッチボタン/ファンクションキーとの組み合わせで映像出力とともに簡単に切り替えられると利便性はさらに高まるはずだ。

手持ちのHDMIケーブルを使って、大画面TVや液晶ディスプレイに接続するとダイアログが現れる(写真=左)。手持ちの液晶TV「REGZA 42Z200」につなげて、1920×1080ドット表示を行ったところ(写真=中央)。HDMIケーブル経由でPCのサウンドを大画面TV/液晶ディスプレイなどで出力するためには、スピーカーのプロパティでデバイスを無効にする必要がある(写真=右)

 なお、本機のBTOメニューで選択できるのは、前述のCPUとグラフィックス機能のほか、PC2-5300対応のメインメモリ(1024Mバイトか2048Mバイト)、5400rpmのSerial ATA HDD(容量160G/120G/80Gバイト)、Office Personal Edition 2007の有無とシンプルだ。一方、1280×800ドット表示に対応した15.4インチワイド液晶ディスプレイ、OSのWindows Vista Home Premium、無線LANとBluetoothはIntel PRO/Wireless 3945ABGおよびBluetooth 2.0+EDR、光学ドライブはDVD+R DL対応のDVDスーパーマルチドライブに固定となっている。

 現状ではSanta Rosaからの新機能である「Intel Turbo Memory」には対応せず、ドラフト11nをサポートした「Intel Pro/Wireless 4950AGN」はBTOオプションに用意されていない。

 また、dv6500/CTで選択可能だった液晶ディスプレイ上部に内蔵される30万画素のWebカメラと、右パームレストに配置される指紋認証ユニットのうち、本機では前者が標準装備となり、指紋認証ユニットは搭載できなくなった。

2基のメモリスロットは底面中央部分にあり、簡単にアクセスできる(写真=左)。リチウムイオンバッテリーの容量は10.8ボルト47ワットアワー(6セル)で、約3時間の駆動に対応する。グラフィックスチップにGeForce 8400M GSを選ぶと、90ワットの大型ACアダプタが付いてくる(写真=右)。サイズは50(幅)×127(奥行き)×30(高さ)ミリ、重量はケーブル込みで約500グラムだ。チップセット内蔵にすると65ワットの一回り小型なACアダプタになる
拡張端子の構成や配置はdv6500/CTと同じだ。前面左側に電源ランプやHDDのアクセスランプ、無線LANの電源スイッチがあり、中央部分に付属リモコンの受光部、マイク、ヘッドフォン、ヘッドフォン/ライン出力共用端子が並ぶ。背面は向かって右側に排気口があるのみだ
左側面手前側から、SDメモリーカード/メモリースティックPRO/xDピクチャーカード/MMC対応のメモリカードスロット、4ピンのIEEE1394、2基のUSB 2.0、HDMI、FAXモデム、有線LAN(100BASE-TX/10BASE-T対応)、Expantion Port 3、アナログRGB出力、S-Video出力が配置される。右側面にはExpressCard 54/34、DVDスーパーマルチ、USB 2.0、DC入力端子が用意されている
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